亡国のリグレット �� ページ23
「おい、お前」
「お前やなく、トントンです」
「…ただの豚やろ」
「そこまで太ってません」
腹立たしい、総統の一言があるからあくまでも表面上は友好的に付き合ってやっているが自室にいるときは顔もみたくない。それでも私は、同い年のこの青年に多少なり興味があったのかもしれない。いや、嫉妬だろう。何故劣等人種の子供が(自分も子供だが)総統のお側におられるのかが分からずイライラしていたんだ
＿
「お前、なんでマインフューラーに使えてるんだ」
突然、その質問がしたくなった。毎日睨みイライラしているだけではこいつのことは分からない。焦りは軍事的な判断に間違いをきたす
だから聞いて満足しようとした
「さぁ」
「は？」
「しらんよ。きぃついたらあの人の側におった」
結果。さらに苛立ちを覚えるだけだった
＿
「グルッペン、この作戦は何だ？」
「は！総統の掲げる思想を元に、劣等人種を根絶やしにする戦争の構想の一部です」
「うむ…悪くはないが…ここは…こうだな？」
「…」
「そう拗ねるな、お前もそのうちわかる」
その日は総統に子供扱いを受けた。たしかにまだ15という年齢だが私の扱いは総統補佐だ。子供のように扱われては示しがつかない
現に…
「グルさん、子供みたいに拗ねとるやん」
「…」
肩を震わせて笑うあいつが特に腹立たしい
＿
「グルッペン、戦争だ。シベリルの劣等人種を根絶やしにする」
「！？しかし総統、あの国とは不可侵を…」
「気にするな、既に戦火は広がっている、お前は劣等人種の血を根絶やしにする為の部隊を任せる。部隊長を呼んだ、こい」
コンコンッとノックをされる。開かれる扉
私の目線の先にいたのは
「…！？豚やん…」
「いつまでその呼び方やねん、トントン殲滅部隊長。出身はシベリル、黒髪に赤目の悪魔みたいな民族の子供やけど、宜しくな」
面白い、自らの血族ともいえる人種を根絶やしにするのが劣等人種の率いる部隊だなんて最高ではないか。
その日、私は最低ともいえる感情でトントンを認めることとなった
「宜しくなトントン」
差し出された手を握った私はきっと…
その辺にいるような三流の悪役のようだった
＿
「トントン、こいつを殺しにいくんだ」
「おん？どんな奴や、今俺の部隊の奴らは工作の準備で忙しいんやけど」
「いいから行け、お前が適役だろう？」
「ええけど…ってこれ、内の軍の将校やん」
「かまわん、コイツは命令違反をした、きっと劣等人種の血が混ざっている」
躊躇なく殺せ
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夜空音 - 狐（こん）△さん» コメントありがとうございます！青い鳥は見てはいるのですがアプリは入れてないんです…すみません(´・ω・`)これからも応援お願いします！ (2017年7月26日 0時) (
レス) id: 5aad051f04 (このIDを非表示/違反報告)
狐（こん）△(プロフ) - 夜空音さんのお話がとても好きでコメントを書いてしまいました！とっても好きです！これからも応援してます！（夜空音さんは青い鳥などやっておられますか？やっていらしたらお話したいのですが…） (2017年7月25日 22時) (レス) id: 31e766e5ec (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - 捨てられた寝ぇ猫(∂ω∂)♪さん» ヤンデレ美味しいですよね…！彼には今後も期待してて下さい！ (2017年6月12日 1時) (レス) id: 09c0159810 (このIDを非表示/違反報告)
捨てられた寝ぇ猫(∂ω∂)♪ - ヤンデレ美味しいﾑｼｬﾑｼｬ← (2017年5月28日 13時) (レス) id: 308487bf5b (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - みいろさん» ヤンデレらんらんさん好きなので書いてて楽しいです…w 夢主ちゃんには頑張ってもらわないとですね…！ありがとうございます (2017年5月5日 12時) (レス) id: 3232c3fbe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空音 | 作成日時：2017年4月21日 0時
