亡国のリグレット �� ページ25
トントンside
あの日からグルッペンは狂ったように人を殺す命令を下した
ただ１人、忠誠を誓う総統への疑心暗鬼を払拭し、自分は間違ったことをしていないと自己暗示をかけながらひたすらに戦火を拡大させる作戦を練っては発令、戦争は暴力的なまでに一方的に勝ち進む。その度に確認していた
「トントン、また勝ったぞ。私は間違った道なんて進んでいないよな？」
「大丈夫やでグルさん。なんも間違えとらん」
「あぁ、当たり前だ。私は総統と話し合いがある、トントン少しの間ここを任せた」
何かに怯える上司であり友人を支えるのが俺の勤めだ、だから俺はグルッペンから離れようなんて思わない。総統に拾われたときから、体のいい忠誠心を埋め込まれたこの心は狂った戦争も総統も親友のグルッペンも全て受け入れていた、それが彼を更にダメにしていると分かっていても変わることはなかった
それでも、その意識に介入する１つの記憶があった
「…A」
あの黒髪の少女はどうなったんやろ？記憶も曖昧で定かですらない名前を呟いては今の狂った現状を変えないといけない気がしてしまう、
それがどうしても不快だった
何故、変わる必要があるんや？グルッペンも総統も何も間違えとらん。俺はついていくだけや
俺は少女の名前を思い出す度に憎しみを覚えた
＿
グルッペンside
「あぁ…首都が…ジルマニアが…」
「グルッペン逃げよう！もうここに希望はない」
「だめだ！総統は敗北主義を許さない！総統は…総統は…」
勢いよく開く扉、１人の兵士が飛び込む
「グルッペン総統補佐、並びにトントン部隊長！総統が…総統との通信が切れました、お逃げ下さい！」
「総…統？」
「…グルッペン、逃げるで！」
逃げた、必死に逃げた。残っている部隊を引き連れて一番嫌いな撤退戦をしながら
醜く生にしがみついた
＿
「そのあとは…脱け殻のようなグルッペンを今ある我々の国土に無理矢理落ち着かせ、どうにか指揮を取らせた国民の信じる泥沼の英雄伝説」
かの総統グルッペン・フューラーが
戦火に見舞われた村を残りの軍隊を使い
見事に抵抗したみせた英雄のような理由がある
その後グルッペン総統は優秀な幹部を引き連れ国を確実に成長させて立ち上げた
彼らの実態は国民にもあまり知れていない
けれど、圧倒的なカリスマ性により
国民の殆どは彼を亡き祖国の言葉を使いこう称える
ﾊｲﾙ ｸﾞﾙｯﾍﾟﾝ！
『Heil Gruppen！』
＿＿＿
それが残酷にも、事実であることに変わりは無い
23-7 : それが真実であること→←亡国のリグレット ��
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夜空音 - 狐（こん）△さん» コメントありがとうございます！青い鳥は見てはいるのですがアプリは入れてないんです…すみません(´・ω・`)これからも応援お願いします！ (2017年7月26日 0時) (
レス) id: 5aad051f04 (このIDを非表示/違反報告)
狐（こん）△(プロフ) - 夜空音さんのお話がとても好きでコメントを書いてしまいました！とっても好きです！これからも応援してます！（夜空音さんは青い鳥などやっておられますか？やっていらしたらお話したいのですが…） (2017年7月25日 22時) (レス) id: 31e766e5ec (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - 捨てられた寝ぇ猫(∂ω∂)♪さん» ヤンデレ美味しいですよね…！彼には今後も期待してて下さい！ (2017年6月12日 1時) (レス) id: 09c0159810 (このIDを非表示/違反報告)
捨てられた寝ぇ猫(∂ω∂)♪ - ヤンデレ美味しいﾑｼｬﾑｼｬ← (2017年5月28日 13時) (レス) id: 308487bf5b (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - みいろさん» ヤンデレらんらんさん好きなので書いてて楽しいです…w 夢主ちゃんには頑張ってもらわないとですね…！ありがとうございます (2017年5月5日 12時) (レス) id: 3232c3fbe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空音 | 作成日時：2017年4月21日 0時
