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〜fkr side〜


Aさんとのデート。
ランチのお会計を済ませて、お店をあとにする。


朝、緊張しつつオフィスで待ち合わせたものの
いつもと違う服装やメイクにブレーキが利かなくなって
2人で並んで座って写真を撮ったことで
更にアクセルを踏んでしまったような、そんな感じ。



「美味しかったね。」
「私、オフィスからこの距離なら
 また1人で食べに来ちゃいそうです。」
「え、そんなの、俺も誘ってよ。」
「え?」
「1人より2人の方が、美味しいでしょ?
 それに、道案内するしさ。」
「ありがとうございます。」



その笑顔と「ありがとうございます。」は
また一緒に来てもいいってことで受け取っていいよね?


次に行く店はまだ決まっていないが、2人並んで歩き出す。
段々2人の空気に打ち解けてきた気がする。
Aさんも楽しんでくれているようで安心。



「ふくらさんの出身って…」



オフィスでもある程度の身の上話をしたことはあったけど
2人ではいつも仕事の話が多かったから新鮮だった。
お互いのことを質問しあって、笑い合って穏やかな時間。
気付けば、長い距離歩いていた。



「どっか、目的地決めようか。」
「私も今それを言おうと思ってました。
 疲れてないですか?」
「俺は全然大丈夫だけど。
 Aさんこそまだ歩ける?」
「元野球部マネージャーの体力
 見くびらないでくださいよ。」
「そんな風にマネージャーの経歴自慢する人
 あんまりいないと思うけどね。」


笑いながら道路の横の日陰になっているところに寄って
立ち止まった。
スマホを取り出して、検索をかける。
Aさんも同じように検索を始めた。



「何食べたい?」
「んー、何でも食べれますねー。」
「暑いから、冷たいもの食べたいな。」
「いいですね。アイスとかかき氷とか。」


Aさんが自分の提案に乗ってくれることに
嬉しさを覚えつつ
検索エンジンに「アイスクリーム」と打ち込んだ。



「この辺とかどうですか?
 ふくらさん行ったことあります?」


自分が目星をつける前に、彼女がスマホを見せてきた。
美味しそうなジェラートのお店だった。
歩いて10分のところにある。



「いいじゃん、行ったことない。」
「じゃあ、行ってみましょう。」



少し嬉しそうに笑ってスマホを操作する彼女。
地図アプリを開くと、そのまま俺に差し出してきた。

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作品ジャンル:恋愛
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00kohaku00(プロフ) - おれんじじゅーす。さん» こちらこそ、リクエストありがとうございました。ko考察第2弾も考えてます!お楽しみに。 (8月2日 2時) (レス) @page6 id: dd8212c960 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじじゅーす。(プロフ) - koちゃん視点面白かったです!!リク応えて下さってありがとうございます😭 (8月2日 1時) (レス) @page7 id: 7f991e8d5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琥珀 | 作成日時:2023年7月26日 7時

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