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ふくらが帰ってきて
Aのことが気になりすぎて体裁とか考えず
真っ先に質問を投げかけた。
「ふくらさん、あいつ大丈夫そうだった？」
「ん？あ、まあ、ちょっと気にはしてたけど。
大丈夫じゃないかな？」
表情からは何も読み取れず
そこがまたもどかしいが大丈夫というんだから
大丈夫なんだろうけど。
彼はそのままデスクに座り
伊沢からもみんなにその件について報告があった。
乾は寂しそうにグチグチ言って
その横でこうちゃんがお前の席は元々あっちと
至極真っ当なツッコミをしている。
俺は残りの昼飯をかき込んで
次の撮影までにできそうな仕事を頭の中で探した。
パソコンを開いて少し文章を打つ。
頭の中はAのことがちらつく。
今日のこともそうだけど、昨日思わず、
自分の気持ちを言いそうになってしまったことも
ぐるぐる頭の中を巡っている。
何か可愛かったんだよ。
俺がキーホルダーあげて喜んで、机の上に飾っちゃったりしてさ。
猛烈に気持ちを伝えたくなった。
直前に思いとどまったけど。
「乾、次撮影無いんだっけ？」
「ええ、無いっすよ？
何かしときます？」
ふくらが乾に話しかけた声が耳に入る。
「いや、Aさん、買い出し重くないかなと思って。
帰って来れるかもちょっと心配だし。」
「ふくらさん、それ、正解！」
あいつの名前が聞こえて
思わず、会話に割り込んでしまった。
「え？あー、わかりました。
連絡とってみますね。」
乾は今の会話ですべて察したようで
Aに連絡を取って出かける準備をしだす。
「そしたら、次撮影始めよっか。」
ふくらは安心したようにパソコンを持って立ち上がり
みんなに声を掛け始めた。
俺も、次は撮影に入る。
「ほんと、愛されすぎだわ…」
乾が去り際に小声でつぶやいた一言を
俺の耳は逃さなかった。
が、いつものような軽快なツッコミもしなかった。
というかできなかった。
だって、紛れもない事実だと思ったから。
撮影に集中するために、ぐーっと背伸びをして、
邪念を頭から追い払い、撮影部屋へ足を踏み入れた。
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00kohaku00(プロフ) - おれんじじゅーす。さん» こちらこそ、リクエストありがとうございました。ko考察第２弾も考えてます！お楽しみに。 (8月2日 2時) (
レス) @page6 id: dd8212c960 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじじゅーす。(プロフ) - koちゃん視点面白かったです！！リク応えて下さってありがとうございます😭 (8月2日 1時) (レス) @page7 id: 7f991e8d5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀 | 作成日時：2023年7月26日 7時
