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ふくらさんがレジ袋を提げて１人で帰ってきた。
帰ってくるまでの３０分間。
オフィスの動きは俺的におもしろかった。
人の色恋沙汰を面白がってはいけないと言われれば
それまでなんだけど。
「A、お弁当忘れてくるとか
ドジすぎると思わん？」
「まあ、そういうこともあるよねー。」
須貝さんと鶴崎さんの会話。
須貝さん、Aさんのことが気になって
仕方ないんだと思う。
「あいつ、買い出し色々頼まれてたけど
帰ってこれんのか？」
「え？さすがに、マップという便利なものがあるんだから。」
「鶴崎、知らないでしょ。あいつの方向音痴武勇伝。」
「武勇伝の意味がおかしい！」
と思えば、伊沢さんはいつも通りわいわいがやがやして
お昼ごはんを食べながらパソコンをいじっている。
いや、この人も絶対気づいてると思うんだけどな。
そして、俺の横に座っているこうちゃん。
わざわざスマホでメッセージ送ってくるんだが？
「ふくらさんとAさん
なんかあったのかな？」
いや、直接話せばいいやん。
まあ、俺もメッセージで返すんだけど。
「さあ？ただ一緒に昼メシ買いに出た
だけじゃない？」
「でもこの前のやつといい
絶対なんかあるよね？」
「どうだろ。」
「乾、何か知らないの？」
「そんなに気になるなら直接
聞いてみたらいいんじゃないですか？」
「そんなの聞ける訳ないじゃん。
乾、聞いてみてよ。」
そのメッセージを受け取ってこうちゃんの方を見ると
こうちゃんが目でこちらに訴えかけてきていたが
無視して俺もご飯を食べることにした。
そうこうしているとふくらさんが帰ってきたのだ。
「おかえりなさい。」
「ただいまー。」
帰ってきたふくらさんの表情を見て、
ふっと微笑んだ河村さんを俺は見逃さなかった。
そりゃこの２人の仲だもんね。
お互い色んな話してるよね。
その横で、複雑そうな顔をしてお昼を食べていたのが山本さん。
ちらちら須貝さんの方を気にしている。
「ふくらさん、あいつ大丈夫そうだった？」
「ん？あ、まあ、ちょっと気にはしてたけど。
大丈夫じゃないかな？」
その会話を聞いて伊沢さんが立ち上がる。
「この辺にいる人みんな聞いといて。
今度新しい人来るから。
乾はその席開けることと他は心づもりしといてください。以上。」
この席に座れない日が来ることが急に現実味を帯びて来て寂しくなった。
人の色恋沙汰を面白がってる場合じゃないや。
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00kohaku00(プロフ) - おれんじじゅーす。さん» こちらこそ、リクエストありがとうございました。ko考察第２弾も考えてます！お楽しみに。 (8月2日 2時) (
レス) @page6 id: dd8212c960 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじじゅーす。(プロフ) - koちゃん視点面白かったです！！リク応えて下さってありがとうございます😭 (8月2日 1時) (レス) @page7 id: 7f991e8d5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀 | 作成日時：2023年7月26日 7時
