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「僕、数字のことは全然わかんないけど
無理な時は無理って言った方がいいですよ。」
「無理してるつもりはないんですけどね。」
「頼れるプロデューサーは隣にいるし
前にはナイスガイなお兄さんもいるし
CEOも話しやすいでしょ？」
「そうですね。」
優しい山本さんの言葉にほわほわしつつ
デスク周りを整理した。
「お疲れ様でした。
お菓子ありがとうございました。」
「気をつけてねー。」
時計は19時を回ったところだった。
帰路に着きながらスマホを触る。
そういえば…と思い出し
ピンクの付箋の送り主であろう人に
メッセージを送る。
「ピンクの付箋、ふくらさんですよね？
めちゃくちゃやる気出ました。
ありがとうございます。」
スタンプとともに送り
そのままスマホをカバンにしまう。
久しぶりに早く帰れるから
自炊でもしようと思い立って
スーパーへ寄り道した。
野菜コーナーに行って
適当な野菜を選んでカゴに入れる。
青果コーナーの独特な青い匂いを吸い込んで
野菜嫌いのふくさんの顔が浮かぶ。
あの方がこんなところ来たら苦行なんだろうな。
メインになりそうな食材と
その他諸々の日用品を買って支払いを済ませた。
家に着いて、スーパーの袋をどさっと机に置くと、
そのままソファに座ってしまった。
ソファは沼のように私を沈めていって
動く気をどんどんなくしていく。
近くのカバンを手繰り寄せて
中のスマホを取り出した。
1件通知が入っている。
ふくらさんからだ。
もう会議終わったのかな？
「お疲れ様ー！それは良かった！
気付かれないかと思ってた。笑
今日は早く帰れたみたいだね。
こっちは今から会議第二ラウンド。
がんばります。」
15分前に届いたメッセージ。
もう少し早く見てたら
会議前に返信できてたのかな？
すぐには見てもらえないと思いつつ
文字を打ち込む。
「会議お疲れ様です。
ふくらさんのおかけで
今日は早く帰れました。
長時間の会議、お疲れ出ませんように…」
可愛い応援団がポンポンを振っているスタンプを押すと
すぐ既読になった。
「ありがと。
俺もAさんの
応援のおかげで頑張れるよ。
また明日ね〜。」
そして程なくして返ってきたメッセージ。
私のおかげなんて大袈裟だなと思いつつ
お疲れ様のスタンプを押してスマホを閉じた。
沼にハマった腰を持ち上げて
キッチンへ向かった。
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00kohaku00(プロフ) - おれんじじゅーす。さん» こちらこそ、リクエストありがとうございました。ko考察第２弾も考えてます！お楽しみに。 (8月2日 2時) (
レス) @page6 id: dd8212c960 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじじゅーす。(プロフ) - koちゃん視点面白かったです！！リク応えて下さってありがとうございます😭 (8月2日 1時) (レス) @page7 id: 7f991e8d5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀 | 作成日時：2023年7月26日 7時
