意外と鬱陶しいぞこの猫 ページ36
無事に精霊召喚も終えた事だし。と、仁花とリエーフを探す。
(二人はどんな子を召喚したんだろう)
そんな事を考えながら、池のそばから離れる。
(そういえば、仁花、花壇で召喚するって言ってたよね)
仁花が言っていた事を思い出して、私は花壇に向かうことにした。
貴方「ねえ、ルイ。」
ルイ「ンごぉ〜」
もはや、鳴き声とは呼べない鳴き声を出すルイ。これはうめき声だと思うのだけれど。
猫の姿のせいか、人の言葉を喋れないようだ。
うめき声はいいとして。先程から、ルイが必要以上に肩に乗ってきたり、足にまとわりついてくるのだ。どうしたもんか。
そのたびに、降ろすなり、引き剥がすなりしなくちゃならないもんだから、徐々にうっとうしくなってきた。
貴方「……ルイ、もうやめて」
ルイ「ンがっ！？」
そして、終いには頭にまで登ってきたのを投げ飛ばしてしまった。
貴方「あぁ、やっちゃった……」
綺麗な曲線をえがきながら、宙を飛んでいく一匹の猫。
体勢を空中で整え、すとん、と。地面に足をついた。
ぼふんと音がし、辺りに煙が広がる。
「ちょっと、主人様ぁ！ なんで投げたんですか！ 危ないじゃないですか！」
煙の中から大きな声が聞こえる。そのあとに、何度か咳き込んでいる音が聞こえた。
どうやら、自分が出した煙でむせているようだ。自分で出した煙でって、どうなんだよ。
貴方「それは、ごめん。
でも、流石にうっとうしいから」
ルイ「え、あ、す、すいません！ そんなに、しつこかったでしょうか……？
………長様が主人とのスキンシップは大切だ。とおっしゃっていたのですが……」
まあ、スキンシップは大切だと思うのだけれど。
貴方「ルイのスキンシップは過度すぎると思うな。
次から気をつけてね。」
ルイ「は、はい！」
貴方「さ、仁花のところに行かなくちゃ」
私は再び歩き出した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 77人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ハイキュー」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まや(プロフ) - ちーたんさん» 私の知識不足のせいで…誠に申し訳ありません。また一つ学ぶことが出来ました。ご指摘ありがとうございました！直しますが、まだ直っていないところなどあれば、また言っていただけると嬉しいです。 (2017年8月25日 19時) (
レス) id: d78b0177e8 (このIDを非表示/違反報告)
ちーたん - とても面白かったです。ただ、一つ気になりまして…。初等部は小学校の別名で、中等部は中学校の別名です。直していただけませんか？長文失礼しました。更新頑張ってください。 (2017年8月25日 1時) (レス) id: ce5d38f4dd (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - 朝霧さん» 指摘ありがとうございます！直しました (2017年6月25日 22時) (レス) id: d78b0177e8 (このIDを非表示/違反報告)
朝霧 - P42 『りエーフ』になってます！ (2017年6月25日 22時) (レス) id: f32a0935b2 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - まやさん» はーい！なんかすいません。先走って。 (2017年2月23日 19時) (レス) id: 054b7aa1c5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
