全力疾走 ページ22
貴方「と、とりあえず、ロビーまで急ごう。
……っそうだ！リエーフ！仁花おぶって！」
すでに息があがっている仁花をチラリと見て、リエーフに言う。
リエーフも最初は、はぁ？という顔をしたが、仁花の現状を見て、おぶってくれた。
貴方「本当はっ、廊下走っちゃいけないけどっ、今日はしょうがない。
それか、透明魔法使うっ？」
走りながら喋っているため、とぎれとぎれに言葉が出る。
透明魔法とは、言葉の通り自分の身体を透明にして相手に見えなくなるようにする魔法だ。
ただし、同じ透明魔法を使っている人間の身体は、見えるようになっている。
だから、自分が透明魔法を使って身を隠しても、相手も透明魔法を使っていたら、相手に見つかってしまう。ということだ。
リエーフはもう答えが出ていたようで。
灰羽「使う！」
貴方「わかった！」
息を吸い込み、一息で言う。
貴方「影よっ、我が身を隠したまえ！
ガルダ・リダラ・ルリダイナ・リア・ミュカナリー！」
まず最初は仁花とリエーフに。
次に私に透明魔法をかけた。
特に身体に異変はない。
だから、初めて透明魔法を使う人なんかは、本当に自分の身体が透明になっているのか、気になるものだ。
事実、私もそうだったから。
これで廊下を走っていても、気づく人は少ないだろう。
身体が透明になれても、音は消せないからね。
やっと学園の構造がわかってきたころにこれだ。
走っていると、ロビーが見えてきた。
時間を確認すると、６時２５分
貴方「今、２５分っ！」
灰羽「谷地さん間に合わないよなっ！
俺、白の寮までっ、送るよっ！」
谷地「そそそんなぁ〜！
リエーフくんが間に合わなくなっちゃうからあぁ！」
仁花の叫びを無視し、そのまま走り続け、ロビーから校庭へ出る。
貴方「リエーフ、寮こっちっ」
灰羽「おうっ」
同じ方向に走り続けると、寮が見えてきた。
貴方「っはぁ、はぁ」
灰羽「大丈夫かっ!?」
流石獣耳族と言っていいだろう。
普通の人間と違い、体力がまだまだあるらしい。
時間はあと２分
そこで寮についた。
貴方「とりあえず、リエーフも入って！」
自分達の寮に、リエーフを招き入れる。
だが、時間は一刻一刻近づいてきている。
貴方「リエーフ！飛ばすよ！」
灰羽「へっ？」
貴方「かの者の望みの地まで、その身を届けよ！
ワルド・ラン・ライク！」
呪文を唱えると同時に、時刻は６時３０分になった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 77人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ハイキュー」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まや(プロフ) - ちーたんさん» 私の知識不足のせいで…誠に申し訳ありません。また一つ学ぶことが出来ました。ご指摘ありがとうございました！直しますが、まだ直っていないところなどあれば、また言っていただけると嬉しいです。 (2017年8月25日 19時) (
レス) id: d78b0177e8 (このIDを非表示/違反報告)
ちーたん - とても面白かったです。ただ、一つ気になりまして…。初等部は小学校の別名で、中等部は中学校の別名です。直していただけませんか？長文失礼しました。更新頑張ってください。 (2017年8月25日 1時) (レス) id: ce5d38f4dd (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - 朝霧さん» 指摘ありがとうございます！直しました (2017年6月25日 22時) (レス) id: d78b0177e8 (このIDを非表示/違反報告)
朝霧 - P42 『りエーフ』になってます！ (2017年6月25日 22時) (レス) id: f32a0935b2 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - まやさん» はーい！なんかすいません。先走って。 (2017年2月23日 19時) (レス) id: 054b7aa1c5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
