【ハイキュー！！】魔法学園物語 ‐序章‐

狐の好物はおいなりさん ページ13

灰羽「だから俺は、獣人の緑の民でーす。」


貴方「なんだ。緑の民って事は合ってるんじゃん。」


灰羽「でも、じいちゃんがハーフだったんだよ？

だから、父さんはクウォーター。

俺はなんて言うんだろうな。」




自分の席に座り、頭の後ろに手を回す灰羽。


体が大きいからか、私の方にまで肘が届いてしまう。


時折コツンコツン頭にあたる。


貴方「灰羽、肘、肘当たってる。

地味に痛い。」


灰羽「あ、ごめん。」




そう言って灰羽は頭から腕を下ろす。


灰羽「っとあと！灰羽じゃ無くて、リエーフな！

リエーフって呼べよ！」


なんと強引な。




灰………リエーフがそう言ってるならしょうが無いか。


これ絶対にリエーフって呼ばないと反応してくれないパターンでしょ。




ふと、前を見ると仁花の隣には既に人が来ていた。


前を向いていて、顔があと少しという所で見えない。


しょうがない、黒板の所まで“行かせる”か。




貴方「灰……リエーフ。

黒板のとこまで行って、座席表見てきて。

ちなみにリエーフの前。」


灰羽「はぁ？なんで俺何だよ！

自分で見ればいいじゃん。」


やはり反論してくるリエーフさん。


貴方「私はあんたと言うデカイ壁があるから、通路側に出れないの。」




灰羽「そうか、じゃあ俺どくから自分で……」




私はまだ話し終えてないリエーフの言葉を遮り、質問した。


貴方「リエーフ！好きな食べ物何？」


リエーフは私の急な質問に頭をかしげながらも、答えてくれた。




灰羽「好きな食べ物？

俺はおいなりさん！」


おぉ、あれか、あの黄金色の皮で包んであるお寿司の一種か。




それなら簡単に作れる。たぶん。


貴方「おいなりさんつくってあげるから、座席表見てきて。」


灰羽「まじか!?

本当に？俺、座席表見てくる！

だから、絶対に作れよ‼」




リエーフは、最近食べれてなかったし、嬉しいな〜と口ずさみながら、黒板に向かってた。




チョロいな。


料理は以外と出来る方なんだよね。


それと、リエーフは見た感じ狐の獣人族だな。


スッと立った耳。


ふわふわと揺れるしっぽ。




そのしっぽを枕にして寝たら気持ちが良さそうだ。

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