【轟焦凍】轟君の幼馴染みは頭が可笑しい【男主】 (ページ10)

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二『夏だから怖い話をしようか』ページ10

ハッ、と意識が覚醒した時は俺の服装は謎に白無垢だった。
回りには様々な狐が居て俺が正座してる目の前にはあの男の子が居た。

「山崎A」

舌ったらずの人語を話してた男の子は居なかった。近付いて来る男の子は一歩一歩成長していく対に高校生の俺を通り越した、俺の目の前に来た時には20代後半くらいになって居た。男は近くの皿の紅い液体を指に付けて俺の頬に紅を引いた。

俺の身体は動かなかった。

男は口に弧を描く

「誓え」

何の意味か分からなかった。俺は頷こうとする身体に必死に信号を送る。いやだ、誓っちゃ駄目だ、本能で理解した頷いたらもう戻れないと俺は開かない口を必死に動かした、

『…………い』

やだ！

その時世界にヒビが入った。狐達は慌て出して屋敷から飛び出したり地団駄を踏んで怒り狂ってる狐も居た。俺は身体が動く事が分かり屋敷から出る為に襖を掴んだ瞬間全ての狐が此方を見た。あんなに大慌てしてたと言うのに全ての動きを止めて此方を凝視する。

俺はあまりの恐ろしさに乱暴に襖を開けて必死に走った。後ろからでかい声で叫び散らす声が聞こえるが振り向く事無く走った。無駄に重ねられた着物はものすっごく走りにくくて獣道に出て何度も転びそうになったけどそれでも走り続けて、だけど疲労が溜まった足が絡まって固いアスファルトの上転けた。顔面から美しく転けたせいで痛くて動けなかった。

、足音が聞こえる。それは俺の前で止まった。

「お、やっぱAか。」

馴染みの在りすぎる声が聞こえてバッ、と上を向く底にはあの綺麗な青色の花をもった愛しの愛しの轟君が居た。そして俺は安心しすぎて理性吹っ飛ばして泣いた

『びぇっ、とっとっとっどぉろぎぐんざっきまでなんが変などごに』
「そうか。」
『ご、ごわがっ…だ！』

轟君はそうかと返事をすると鞄からハンカチを取りだし鼻水フルスロットルで涙もだーだーに出てる顔をゴシゴシ拭いてくれた。ちょっと痛い。白いハンカチは紅で紅く染まっていった。

「もっと気を付けねぇと連れていかれるぞ」
『ヴっ、ヴんぶぇっご、ごわがっ、ｺﾞﾎｯｳﾞｪｯ!ｵﾎﾞｯｺﾞﾎｯ!ｺﾞﾎｯ!』

唐突にむせた。吐いたわけじゃなくて涙が気候に入って死ぬほどむせた後なんか苦しかったあっ鼻水飛んだ。轟君はむせる俺を見て眉に皺を寄せた。

また甘い匂いがする。