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中間｢ せや、A、ちょっと部屋来て ｣
｢ …え、今？ ｣
中間｢ 何、なんかあかんの？ ｣
｢ …いやなんもない ｣
多分言われるのは男子と喋ったこと
崇裕くんに報告されてないだけまだマシやけど
ここで行くのを拒んだらもっと怒りを買うことになる
中間｢ 授業中電源切るのやめや ｣
｢ なんで？ ｣
中間｢ わからへんやん、喋ったかどうか ｣
｢ 彼氏でもないお兄ちゃん達に言われる筋合いないやん ｣
中間｢ …今なんて言った ｣
｢ …なんでもない。要はこれだけ？ ｣
中間｢ 進路どないすんねん ｣
｢ さ、？ ｣
中間｢ やりたいことはないん？ ｣
｢ 別にないな ｣
中間｢ 転入試験でも受けるか？ ｣
｢ その話は断ったやん ｣
勉強にうるさい淳太くん
淳太くんが本当に行かせたかったのはあの高校ではなく
隣のお嬢様が行くような女子校だった
でも高校受験の時にサボりまくった結果不合格
滑り止めで受けたもうひとつの私立しか行けへんかった
中間｢ せめて望以上の大学行きや ｣
｢ 望以上って、無理やわ ｣
中間｢ 当たり前やろ。望以上なんていくらでもあるし
それにいつまでも兄に頼って生きてけへんで？｣
別に頼ってるつもりないし妹離れが必要なのは兄の方
兄離れなんて簡単に出来るし
そろそろ彼氏も欲しいのにそれも許されない
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作者名：くれあ
| 作成日時：2020年2月8日 15時
