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「おくたびお様、ぁ」
私に手を這わしながら口で簪を取っていく
やっぱり男は求め始めれば皆同じ、誰でもいいのだ
身を捩り、声を漏らせば喜ぶ
もはや私が誰かはわかっていないだろう
そう、思っていた
「菊雪、菊雪」
私の名を呼ぶ
その度に胸が痛い、ここであったどんなことよりも痛い
だけど、どんなことよりも暖かい
「おくたびお、様」
丁寧な愛撫
これまでの何も考えてない客とは違う手つき
まるで鬼灯でも触るかのように
身体が熱くなる、それは向こうも同じなようだった
「菊雪、いいか」
「…野暮なことを」
熱く突き抜けるものに身をよじる、演技ではなく本当に
彼は私がこれまで相手にしてきた人たちとは違った
術も、ものも、心も
どうやら私は本当に気を持ってしまったらしい
今はこの人の声も体も何もかもが愛おしい
間夫はずっと作らない、できることは無いと考えていたのが今は馬鹿馬鹿しい。
好きとは制御が出来ぬのだ
「おくたびお様、身請け、の件、信じてもいい？」
「最初から言ってるだろうが」
私の心と一緒に激しくなる事
涙や快楽や喜が押し寄せて来る
「菊雪、いくぞ」
「A、本当の名前、菊雪じゃなくてA」
「A、｣
「もっ、と、いっぱい呼んで？」
名前は普通教えない、だけど、どうしても呼んで欲しくて私を認めて欲しくて
「A、いくぞ」
「きて、くんなんし」
この行為が初めて愛おしいと感じた夜
情を持った夜、男を信じた夜
,
,
「わっちを、買っておくんなんし」
「ああ、A、いや菊雪花魁」
、
、
、
その後、本当に私はこの人に身請けされた
祝辞は豪勢に行われた。
私の妹新造や禿たち、その他の遊女たちは皆涙を流してくれた。それは梅枝もまた
私は菊が施された簪を禿へ、瑪瑙の玉簪は妹新造へ、そして私の菊、故郷の雪が描かれた両天簪を梅枝へと渡した
「あなた達に託すわ」
それだけいい、妓楼を後にした
、
、
高貴に咲いた菊は、さながら雪のように舞い落ちる
花魁 菊雪
彼女はたった一人の馴染みに一週間で身請けされた遊女として、吉原に名を残した。
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和希(プロフ) - おうどんさん» ああああありがとうございます！英語版ライフラインのモザンビークヒアは伝説です。頑張ります！ありがとうございます！ (2020年3月1日 20時) (
レス) id: 9feaa33097 (このIDを非表示/違反報告)
おうどん(プロフ) - 好き！（挨拶）オクタンは今めちゃめちゃ好きなので、ありがとうございます！p.s.モザンビークがでた時脳内でモザンビークヒアがフラッシュバックした人は私だけではないはずだ。更新頑張って下さい。 (2020年3月1日 20時) (携帯から) (レス) id: 9e44ee148d (このIDを非表示/違反報告)
和希(プロフ) - 澪さん» ありがとうございます！オクタン私も大好きでございます。はい！頑張ります！応援ありがとうございます！ (2020年1月19日 22時) (レス) id: 9feaa33097 (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - オクタン大好きでめちゃめちゃ夢小説探してました！！！ありがとうございます！！頑張ってくださいー！ (2020年1月19日 22時) (レス) id: 201576a179 (このIDを非表示/違反報告)
和希(プロフ) - ﾄﾞﾛｰﾝをﾖﾋﾞﾓどす！！さん» うれしいですぅぅ！いえいえ全然大丈夫ですよ！こちらこそありがとうございました！ (2019年12月30日 6時) (レス) id: 9feaa33097 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華月 | 作成日時：2019年11月11日 0時
