66.扉越し ページ16
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「A、さん……？そっちは危ないですよ………？」
私は全身でドアを押さえ、開かない様にする
「ね、え……。早く…逃げましょう………？」
『……咲良。本当にごめんね。』
「何を、言ってるんですか………？」
『私が咲良と一緒にいるから、咲良はこんな危険な目に遭うんだよ。武装探偵社に追われ、ポートマフィアにも追われ、毎日毎日コソコソと隠れながら生きていかなきゃいけない。』
「そん、な………」
『私はただ、咲良に幸せになってほしかったの。でもさ？私が咲良の枷になってるのなら意味ないじゃん。』
「ちがっ……そんなことないです………」
『ねえ。咲良だけでも逃げてよ。私がここで足止めをするからさ。私の想いを無下にしないで。』
「Aさん……？流石に怒りますよ…？？」
『こうするのが、咲良にとって一番幸せなんだよ。分かってくれるでしょ？』
「っ！！Aさん！！黙って聞いてりゃ巫山戯た事を！！」
咲良が怒鳴り声を上げた
私に対して怒鳴るなんて、こんなこと初めてだ
「Aさんが居なかったら幸せ？？そんな訳ないじゃないですか！！私はっ…Aさんの居ない生活なんて考えられない……！！」
『咲良。分かってよ……。』
「分かりませんし、分かりたくありません！ここを開けてください。」
『最初のうちは慣れないかもしれないけど、次第に分かってくるさ。私が居ない方が良いって。』
「意味が分かりません！Aさんが居てくれたらそれで良いじゃないですかっ！！？」
『そうじゃダメなんだよ……』
「開けてください……」
『それは、いくら咲良のお願いだとしても許可できないなぁ……』
「開けてください！！ねえっ！！」
咲良が声を荒げながらドアをバンバン叩いてる所へ、複数の足音が聞こえてきた
「やっと追いついたぜ」
『ポートマフィア……』
「あ？手前一人か？」
『ええ。なので咲良を探したいのなら私を殺してからにしてください。』
「そうかよ。良い友情だなァ？」
『これは友情…なんでしょうかね』
そう言って、ニヘラと笑う
「いやっ！！Aさんっ！！」
ドンドンとドアを叩く咲良を無視する
「俺ァ、手前にいつまでも構ってられる程暇じゃねえんだよ」
『そうですか。じゃあ、さっさと終わらせちゃいましょう。』
黒服が私に一斉に銃口を向ける
『はあ、はあ………』
他人に興味のない私が、他人のために命を使うなんて………
ははっ、
私も存外
『バカだなぁ…』
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胡瓜(プロフ) - あっぴーさん» あっぴーさん、最後まで読んでいただきありがとうございます！面白かったなら良かったです！ (3月6日 20時) (
レス) id: 0a371ac403 (このIDを非表示/違反報告)
あっぴー - ー気読みしてしまいました…もう穴という穴から水が… (3月6日 18時) (レス) id: 9335c42a96 (このIDを非表示/違反報告)
胡瓜(プロフ) - いろはすさん» いろはすさん、ありがとうございます！！自分の好きをめっちゃ詰め込んだ作品なので、そんなこと言っていただけて嬉しいですっ！！続きを楽しみにしててください！ (2月18日 2時) (レス) id: 0a371ac403 (このIDを非表示/違反報告)
いろはす(プロフ) - コメント失礼します。ストーリーの展開が面白くてついつい一気読みしてしまいました。続きがまた楽しみです。頑張ってください！ (2月18日 2時) (レス) @page14 id: 6bb6f03cae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：胡瓜 | 作成日時：2024年1月22日 0時
