62.逃走 ページ12
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流石に空の上なので、ゴーゴーと風が鳴る
手に持っている大きな袋に入った小銭がジャラジャラと言う
『ヘリポートは…あった』
ヘリコプターを見つけた
『器物損壊罪になっちゃうのかなぁ。まあ、ここで日本の法律は適用されないし…別にいっか！！』
私は小銭の入った袋を大きく振りかぶり、ヘリコプターの窓ガラスにぶち当てる
ガラスは簡単に割れ、そこの隙間から中に侵入する
『シグマさんに嘘吐いちゃったけど……。ブラックジャックって言う武器を作るために小銭に換えてもらったんだぁ。』
席に座り、目の前のボタンやメーターなどを眺める
『えっと…。この二つのスイッチを入れて、つまみを回して……』
すると、エンジンがかかる音がした
『スイッチをもう二つ入れて……』
羽がビュンビュンと音を出して回りだす
『速く逃げなきゃ…』
サイクリックと呼ばれる物を引いて、機体を浮かせる
『発進っ！！』
ヘリコプターは宙を舞った
私がサイクリック動かすと、その通りに動く
『速く…もっと速く……』
焦りながら後ろを見る
『やばいっ！！神威だっ！！！』
刀を構えた神威が、ヘリポートに立っている
『やばいやばいやばい！！もうバレたっ！！』
小石を投げられるので、機体を倒して避ける
その小石は、雲に穴を空けるほどの威力だった
『やっば…。やっぱり、武器の性能を底上げする異能なのかな……。』
避けたせいで、少しぐらついてしまった
小石では仕留めれないと分かった神威は、刀を横に思いっきり振った
刀身がここに届くはずがない
なのに……
『なんでっ…羽が切られてるの……！！？』
武器の性能を上げるって、間合いとかも上がるってこと！！？
チートすぎて笑えないって……
ヘリコプターが急降下する
『あああああああああ！！！』
私は割れた窓から身を乗り出し、地上へ飛び降りた
ポケットからケータイを取り出し、電話をかける
プルルルル
プルルルル
［Aさん？どうされたんですか？］
ケータイから咲良の声が聞こえる
だが、声を発する余裕すら無い
［……なるほど。今すぐ向かいます！］
そういうと、咲良が電話をプツッと切った
『(察しが良いな。流石だよ、咲良。)』
頑張って意識を飛ばさずに耐えている
『(高い建物が見えてきた……。間に合ってくれよ咲良……！)』
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胡瓜(プロフ) - あっぴーさん» あっぴーさん、最後まで読んでいただきありがとうございます！面白かったなら良かったです！ (3月6日 20時) (
レス) id: 0a371ac403 (このIDを非表示/違反報告)
あっぴー - ー気読みしてしまいました…もう穴という穴から水が… (3月6日 18時) (レス) id: 9335c42a96 (このIDを非表示/違反報告)
胡瓜(プロフ) - いろはすさん» いろはすさん、ありがとうございます！！自分の好きをめっちゃ詰め込んだ作品なので、そんなこと言っていただけて嬉しいですっ！！続きを楽しみにしててください！ (2月18日 2時) (レス) id: 0a371ac403 (このIDを非表示/違反報告)
いろはす(プロフ) - コメント失礼します。ストーリーの展開が面白くてついつい一気読みしてしまいました。続きがまた楽しみです。頑張ってください！ (2月18日 2時) (レス) @page14 id: 6bb6f03cae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：胡瓜 | 作成日時：2024年1月22日 0時
