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ついにSTEP25
昨夜作った料理を重曹で洗えば…
スルファニルアミド
そう、別名___
万能薬サルファ剤の完成だ…!!!
『(完成するなんて…分かってた。分かってたけど…!)この6ヶ月の色んなことを思い出すと…ねえ?』
しんみり来るものがある
「長かった!半年!!ヤベーほど…!!」
「これで、やっと、ルリ姉が……」
クロムもコハクちゃんも、感動やら達成感やらに浸っている
「あ゛ー、泣くのは早ぇよバカ。実際治ってからにしやがれ」
「!!泣いてなどいない!!」
『おいこらイチャイチャすんな付き合いやがれ』
揶揄う千空と、恥ずかしさに顔を赤らめるコハクちゃん
逆に恋愛感情がここにないのが謎
「残念。俺は村に入らないから、ルリちゃんが飲む記念シーンは立ち会えないよ♪」
「ククク、テメーは一人淋しくラボで待ってろ」
『ゲン…結構ひどいめにあってると思うんだけど…なのに来れないって…』
「ゲンだっていっぱい活躍してくれたのに…可哀想なんだよ…」
私たちはゲンと別れ、ルリ様の所へ足を運ぶ
ルリ様を島の真ん中に座らし、サルファ剤を飲ませる
周りのギャラリーたちは、怪訝そうな目で見たり不安そうに見つめたり…三者三様だ
千空先生の診察も終え、ネズミの死骸を持ってラボに帰る
「あ゛ー、Aは外行っとけ検死するんだ。ラボの中にいたら嫌でも血見るだろ」
『わぁ気遣い嬉しい〜!んじゃ、ゴメンだけど私は外行っとくわ』
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ラボから、千空が出てきた
検死が終わったようだ
「細菌が原因で間違いねえ。問題は菌の種類だ。万能薬っつっても限度がある。菌ならなんでも100億%ブチ殺せるっつうわけじゃねぇ」
みんな、千空の話を静かに聞く
「もしもルリが肺結核…つまり敵が結核菌なら、今の俺らに太刀打ちする術はねえ」
その場にいる全員が息を飲む
「A先生はどう見る」
『私は医者でもなんでもないよ?それに、無闇に色々言えないって知ってるでしょ。…ん〜でも、もうちょっとで分かるかな。病名』
「そりゃどういうことだ…」
「たた大変なんだよ!ルリ姉がっルリ姉が…!!」
千空の言葉を遮るように、スイカが叫んだ
千空たちは急いでルリ様の所へ行った
「Aちゃんは行かないの?」
ゲンが私に問い掛けた
今、私はラボに居る。ゲンと二人で
『ルリ様が血を吐いてるかもじゃん?私ってば他人の血に耐性がないからさー』
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作者名:胡瓜 | 作成日時:2023年8月28日 1時