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「いやまあ俺の近況報告より、今はホラ。クロムちゃんのことじゃない??科学王国には勝ってもらわないと俺もさ、コーラがかかっちゃってっからね〜♪」
『ふふっ、ゲンなら助けてくれると思って連れて来たんだもん』
「Aちゃんも良い性格してるねえ?」
そうじゃなきゃ教えないし
「クロムちゃんの着火に何秒要る?そこ肝だね」
「何気にシャレになってねえんだ、計算がよ。今ソッコーで出してる」
そういい、指を立てて計算を始める千空
このポーズの時の千空は、マジな時だ
きっと、周りの音なんて入ってこないんだろうって位には
「60秒ジャストだな」
「オッッケ〜、こっからはメンタリストの仕事だね…!!」
流石、五知将だ
こんな奴らにどんな手を尽くそうとも、敵に回られれば勝てる気がしない
「マーグマちゃ〜ん!!!こないだはどうも、殺してくれてありがとう♬」
「お…お前!よそ者妖術使い!!」
「ななななんで生きてるんでしょ〜???」
ほぉ〜ん。割と怪我少なかったゲンを、マグマ達は“殺した”と思ってんのか…
私を庇うために覆いかぶさってから動かなかくなったから死んだと思った…って所かな?
「そりゃぁもちろん、妖術だよ」
そう言ってゲンは、袖から花弁を撒き散らす
『(これがイヌホオズキ…!!本物だぁ!!)』
「マグマちゃんに今、一歩でも動くと心臓が爆発する妖術をかけちゃったよ〜!!」
辺りがザワザワする
「おいA!!そんな強い妖術なんかねえだろ!?」
マグマが私に問う
その答えはもちろん…
『何言ってんの。あるに決まってるじゃん〜!まあ、私はまだ妖術使いとして未熟だから使えないけど…よそ者であるゲンの力は未知数だね〜?』
「っ!!外野の妖術攻撃だろこれは!反則じゃ…」
おー、効いてる効いてる〜
まんまと騙されてやんのー
プークスクス
「爆発したらそうだろうな。でもハッタリならただのヤジだ。問題ねえだろ??試しに動いてみりゃいいじゃねえか。爆発すっかどうか」
千空が追い討ちをかけ、マグマをその場に留まらせる
「クロムちゃん!マグマが動かない今のうちに倒しちゃいなよ!」
ゲンがクロムを促す
それと共に、私はクロムの方に視線を移した
いや、移してしまった
『(血…)』
ドクン
心臓がうるさい
頭がクラクラする
血…
『あ…あ゛ぁ……』
わタシがマモらなきゃ
まモル…
コのママじゃ
アイつ…シんジャウ…
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作者名:胡瓜 | 作成日時:2023年8月28日 1時