ジャンパー高橋 with M!! (ページ12)

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１年から3年の教室。

体育館のギャラリー。

文化部含む全部の部室。

それから音楽室や書道教室。

図書館だって探した。

途中で理石に会ったが、やはり見ていないらしく、目のつくところにはなさそうである。

しかしいくら探しても見つからず、闇雲に探すだけだった俺たちに電話がかかってきたのは、探し始めて30分後だった。

「見つかった。なんか知らへんけど北さんがもってはる」

「はァ？」

とりあえず来いと言われるがままに二年二組の教室に走ると、そこにはドギマギしている高橋と、いつもより少し威圧感のある北さんがいた。

そして全員思った。

これは高橋が仕組んだことなのか＿＿？と。

しかし流石にそれは違ったらしい。

北さんの後には女生徒がおり、前に出された彼女は泣いていた。

「トイレ掃除終わったあとにたまたまゴミ捨て場の横通ったら、こいつがこの袋棄てようとしててな。朝は捨てたらアカン時間やから止めたら、その袋は高橋さんの衣装が入った袋やったっちゅう話や。」

犯人は、俺や侑のファンの女の子だったという。

高橋が俺たちバレー部と仲良くしているのが気に食わなかったらしい。

それだけで犯行に及ぶとは意味がわからないが、高橋が庇ったので女子には色々あるのだろう。

大事にはしたくないという高橋の願いにより、先生に言うことなく、泣きながら女子生徒が謝ってその場は終わった。