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『…え、』
ふ、と目が覚めた時。私は知らない街に居た。
ゴミが広がる道に、ネオンの看板が目に痛い街。
私が横たわっているトラックはある煤けたバーのような店の前に止まっていた。一緒に寝ていた筈のジミンさんも、テヒョンさんも、グクも、運転していたソクジンさんも皆が居なくなっていた。
薄い布を避けて横たわる身体を起き上がらせると、余計にネオン看板が目に痛かった。
ゆっくりゆっくり立ち上がり、トラックから怪我をしないように気を付けて降りる。
皆さんはどこにいったのだろうか、そんなことばかり考えていたせいで前を確り見ておらず、不意に誰かにぶつかった。
「ッチ、どこ見てんだよガキ……、おぉ〜、イイカラダしてんじゃん、顔もキレイだしよぉ、おい、ぶつかった謝りとして俺とヤってくれよ。なぁ。」
「独り占めすんなよクズが。なぁ、俺も相手してくれよ。相手くらいできんだろ？」
あぁ、まただ。前もこんなようなことがあった気がする。前はテヒョンさんに助けて貰ったが、そうそう助けて貰えるものではない。助けて欲しいなんて図々しいの十分承知している。でも、今は心から言わせて欲しい。
段々と路地裏へ引きずり込まれていく、嫌で嫌で仕方なくて抗っても所詮は女。男の力には負けて完全に路地裏へ引きずり込まれてしまった。
どうせ、どうせ助からないのなら最後の抵抗位はしようと私の首筋へと厭らしく舌を這わせた男の股間を躊躇無く蹴り上げる。
「ッへへ、…ッん゛！？」
見事命中したのか、男はその場にへなへなと座り込む。もう一人の男はその様子を見て何故かニヤリと笑い、私の服に手を掛けた。折角なら同じ手で蹴り飛ばしてやろうとまた股間を蹴り飛ばそうとするが、今度はさらりと避けられてしまった。
「効かなくて残念だねぇ？また変に抵抗したらぶん殴るから大人しくしとけよ、」
ドスの効いた声で耳を占領し、同じように首筋を舐めて私のスカートへと手を掛ける。
ある程度の抵抗はするがやはり相手には通用しない。諦めて、身を捧げるしかない。そう悟って泣きそうになりながらも目を瞑る。
喉がぐ、っと締め付けられるように痛くなる。
「……すみません、その子僕達の連れなんですけど。」
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作者名：YunA x他1人 | 作成日時：2022年10月5日 23時
