# 出発の朝 ． ページ24
.
HS「Aちゃ〜ん？起きて〜！！早く行く準備しなきゃだからね〜！！！」
身体を優しく揺すられる感覚で目が覚める。
……あ、昨日あのままソクジンさんに寝かせられたんだったな。「Aってば！！」と頬を膨らませたソクジンさんは私をソファーに突っ込んで布団を掛け強制的に寝かせられたんだ。
『ッ、…おは、ようございます、』
上半身だけを起き上がらせてぐーっと伸びをする。
欠伸を二回くらい繰り返した後、直ぐではないがゆっくり立ち上がるとホビさんは「ヤー、テヒョンアとは起き上がり方が違うねぇㅋㅋㅋ」と思わずつられそうになる程笑っていた。
何だ何だ、とテヒョンさんが寝ていた方に視線を移すとグクが必死に「ヒョン、ヒョン！！」と呼んでテヒョンさんの身体を強く揺すっているのとそれを見てにこにことしながらも手伝いはしないナムジュンさんが目に入る。賑やかだな。
JN「あ、起きた？おはよう。もしアレだったら着替える？男物で悪いけど、割と可愛いのはあるよ。」
服が入っている箱か何かを漁っていたソクジンさんは私を見ると起きた？と優しく微笑みながら挨拶をしてくれる。次に、私の白シャツを指差して着替える？と聞いてくれたのでお言葉に甘えて黒色のダボッとしたパーカーに着替えさせて貰った。
JN「…あ〜、後、何か言うのが恥ずかしいけど、下着とかスカートは海に行く途中で買おうか、ごめんね、」
少々声を小さくして言ってくれるソクジンさん。
何だか至れり尽くせりで罪悪感が沸いてきたときに、謝られてはプライドが許さない。謝るべきはこっちなんだから。
『いや、全然大丈夫です。何なら世話見て貰ってる上に下着とか買って貰うの図々しくないですか。』
そう言えばソクジンさんは軽くふっと笑って、「Aらしいねホント」と面白そうに溢した。一方グクとテヒョンさんはというと、
TH「……あ、Aパンツ見えた。」
JK「ヒョン！！」
私のパンツが見えたとか何とか言って眠そうに目を擦るテヒョンさんの肩を強く叩くグク。何やかんや楽しそうで良かった。寒い寒い、と上着を羽織って早く出発したくてドアノブを掴むユンギさんと荷物をせっせと大変そうに纏めるナムジュンさん。手伝おうとすると、「大丈夫だから、Aさんはゆっくりしてて」と額の汗を袖で拭いながら笑って言ってくれた。今日は何だか一段と忙しい朝だ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 101人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：YunA x他1人 | 作成日時：2022年10月5日 23時
