【BTS】i'm fine really ？． (ページ23)

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TH「……んん、？…ん～、…………」

現在時刻午前3時。基地の皆さんがほぼ眠りについた頃、私はまだ寝付けないでいた。
軽々と着いてきてしまったが親には話していないし次の日からの学校はどうなるのだろうか。
毎日消えろ消えろと言ってくる親の事だから親は良いとして、まぁ別に学校も変わらないか。

にしても寝付けない。明日は海に向かう一日目、遠足に行く前日のような気分かと言ったら少し違うような気がする。慣れない場所だから？基本どこでも寝れる。知らない人が居るから？それもまた違う。

「女の子だから」と優しい皆さんが寝かせてくれたソファーから身体を起き上がらせて布団を地面で寝ている皆さんを起こさないよう立ち上がる。掛けてくれた暖かい布団を静かに持ち、身体をくっ付けて寝ているテヒョンさんとグクにふわりと掛けた。

もしかしたら起きている人が居るかもしれないと固唾を呑んで辺りを見回すが起きている人は居らず、ふっと胸を撫で下ろす。
寝ている皆さんの隙間を器用に通り抜けて、キィ、と嫌な音を立てて開く基地のドアにビクビクとしながらまだ真っ暗な外へと出た。

『……寒、3時ってこんなもんかなぁ、』

YG「…何してる。」

『ッヒ、すみません！！』

不意に背後からユンギさんの低い声が聞こえて、暗さと背後からというのも含めて怖くなりついつい声を張り上げて謝ってしまった。ハッとして直ぐに手の平で口を覆うと、「遅い」とユンギさんがけらけらと静かに笑い出す。

『…ぁ、起こしちゃった感じ、ですかね、？』

YG「いや、別に元から俺は外に居た。」

元から外に、と聞けばまた安心して胸を撫で下ろす。「何で外に出た」と心底不思議そうな顔で聞かれたのでビビりながらも「寝れなかったので、」素っ気なく「あっそ」と返された。

『じゃあユンギさんは何で外に、？』

YG「……お前と同じ理由。」

基地の側にピタリと着いている青いベンチに座って煙草を吸う姿はどこか儚く、消えてしまいそうに綺麗でついつい見惚れてしまう。ユンギさんの嫌そうにする顔が目に入ってハッとすればユンギさんは「変わった奴だな」とハッキリ笑うことはしないが少しだけ口角を上げた。

YG「……そろそろ寝ろ。明日起きれねぇぞ。」

沈黙の時間が少し流れた時、ユンギさんが立ち上がり私の手を優しく引いて基地のドアを開けた。
そうすると、中には頬を膨らませたソクジンさんが布団を持って私をジーッと見つめていた。