【ハイキュー!!】猫、付き合い始めました【菅原孝支】

３２薬指　菅原side ページ8

『こうし…』

菅「なに？」

『しゅき…』

菅「知ってる…さっきも聞いた」

ふふと笑うA

Aは今俺の膝の上に座っている

ゴロゴロと喉を鳴らしているところとかもう完璧に猫だ

菅「A…」

『なーに？』

上を向いたAの唇にキスを落とす

角度を変えながら何度も何度も

Aは俺のものだ

ほかの誰のも渡したくない

ふと目に入ったAの真っ白な首筋

『……?!』

首筋に咲いた赤い花

愛おしいただそれだけだった

Aの酔いも少しずつ覚めてきて呂律のまわっていなかった言葉や紅潮していた頬も戻っている

菅「Aの髪って…ふわふわしてて気持ちよさそうな…」

『触ってみる？』

髪をひと握り手に取る

ふわふわしててマシュマロみたいな髪

色的にレモン味…

菅「神結んだりしねえの？」

『面倒くさいし…やるつもりはないかな…』

菅「Aが酔っぱらってるとき俺に名に言ったか覚えてる？」

『え？私何言ったの？』

恐る恐るといった様子で聞いてくる

菅「大好きだから離れたくないなにされてもいいずっと一緒にいたいって」

『…はうあっ////////』

菅「可愛かったなーすごく…あれって酔った勢いとかじゃないよな」

『…ほ…本心…です///』

真っ赤な顔で俯くAにも酔った時とは別の色気がある

吹っ飛びそうになる理性を抑えるのは割と大変だ

菅「結婚しよ？」

『え…』

菅「いや？」

『ちが…嬉しい』

あなんだこれ楽しい

菅「じゃあ返事は？」

『はい///』

やっぱり真っ赤な顔でこっちを見上げてくる

少し不満げだ

『こういうのってもう少しムード考えていうもんなんじゃないの?』

菅「Aにはそんなんいらないかなって」

Aは黙り込んでしまった

菅「指輪貸して」

『？』

Aの中指から指輪をとって薬指にはめ直す

『え?!これって…』

菅「これ…少しきつかっただろ」

中指をさすりながら呟く

『そういえば…そうだったかも』

もともとAの薬指に合わせて買ったやつだし中指だときついのは当たり前だろう…

菅「これで良し」

指輪の向きを合わせてはめ込まれた宝石が見える

我ながらの大奮発だったと思う

小さいながらも輝きを放つ宝石

嬉しそうに指輪を見るA頭に手を置いてうりうりと撫でまわす

『ちょ…やめてよー』

菅「このやろー」

ひとしきり撫でまわすとAは疲れたらしく俺に寄り添った

『結斗君がね…お母さんって呼んでいいかって』

菅「――――」

『うん』

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