2話 ページ3
「また随分と先生に言われたね。波多野」
そう言って私に微笑を向けるのは学級委員長の矢田
『ははっ。もう慣れちゃったや』
「慣れるのもどうかと思うけどね」
そう言い私の机にひとつの紙を置く
「あと、波多野だけだったよ。提出してないの」
進路希望調査
そう書かれたそれは
私の気分をさらに害した
『特になりたいもんとかもないんだけどなぁ』
「まだ人生始まって17年くらいだしね」
『矢田はなんて書いたの?』
「とりあえず医療系、1番いるかなって」
ふぅんと適当な返事を返し
もう一度紙とにらめっこを開始する
・
気が付いたら放課後だった
目の前の机には進路希望調査の紙とHRで返された成績表があった
「あっれ〜。波多野さんまた1位なんだ〜」
「そりゃそうだよ〜部活にも入ってない陰キャさんなんだから〜」
キャハハハと煩い奴らを押しのけるように教室を後にする
別に勉強が好きな訳じゃない
特にすることがないから仕方なくやっているだけだ
暇つぶし程度、自分の将来の為でもない
『つまらないなぁ』
ボソリと呟いた
「おい、あれ見ろよ」
「何……あれ…?」
何やら前方の方が騒がしい
皆が廊下から外を見ている
私も同じように空を見た
「黒い…カーテン?」
そこでプツリと意識が消えた
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作者名:季節 | 作成日時:2021年1月11日 16時