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降りる駅に着いて、人混みから 相葉さんになんとか引っ張りだしてもらって降りられた。
「すげー混雑。
いつもこんな混んでんの？」
ホームに出て、相葉さんは俺の背を押しながらはーって息をついた。
「いつもがわかんない。
こんな時間に乗んないし」
ましてやこんなクリスマス前の祭日だ。
「んー、そっか。
乗んないなら、いいか。
こんな混んでたら、やりたい放題だもんね」
一応俺も男なんだけど、心配してくれてるんだ。
・・・確かに触られたり・・・嫌な目にあったことがないとは言えなくて。
でもそれを助けて貰ったり、ましてや捕まえたり、大声で注意したりなんてことも
男としてみっともなく恥ずかしいから、泣き寝入りするしかない。
この顔だし？
この体格だし？
諦めるしかないんだって思ってたのに。
「時間さえ合えば、俺がついててやるのに・・・」
なんて呟くのは、本気なの？
構内を改札へ向かう。
相葉さんも同じように進んで来たけれど。
「相葉さん？
ここで、もういいですよ」
出ちゃったら、余計なお金も掛かっちゃうし。
ここまで送ってもらえただけでも十分すぎる。
「何言ってんの！
家までって言ったでしょ？
ここまで来といて、なんかあったりしたらどうすんの。
俺、一生後悔するよ」
大袈裟な言葉だけど、本気で言ってる？
俺なんかのこと、ほんとに家まで送るつもりなの？
ほら行くよ！って促されて、本当に相葉さんも改札を抜けた。
まいっちゃうなぁ・・・こんなに大事にされたら。
明日は一緒にまたバイト出来るとしても
所詮はそれまで、なんだよ？
その後はまた、いつも通り、一人に戻らなきゃいけないのに。
家の前まで送り届けてくれて、
ばいばい、また明日、おやすみ・・・なんて。
中学生の恋愛みたい。
もうすぐ家に着くところで、相葉さんが立ち止まると、ん〜と上を向いて考えた。
「ニノちゃん、朝、駅で待ち合わせよう!!
何時に乗る？」
「え？」
・・・本気で言ってるの？
驚いた俺の顔を見て、相葉さんがしゅんとしょげる。
「あ・・・嫌、だった？
ごめんね」
そんな顔して欲しくないのに。
嫌なわけないのに。
ふるふると首を振る。
誰にでもこんなに相葉さんは優しいの？
俺はどこまで欲張ってもいいの？
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白やぎ(プロフ) - にのか様ありがとうございます！今更クリスマスの話、需要があるのかと自分でも疑問でしたので；ちょっと安心いたしました。二人にも頑張ってもらいたいと思います〜 (2015年1月17日 22時) (
レス) id: b96a671fa3 (このIDを非表示/違反報告)
にのか(プロフ) - 白やぎさん続きありがとうございます。クリスマスはまだまだ始まったばかり！あどれすも交換してまた少し縮まった距離が嬉しいです＾＾早く相葉さん戻ってこないかなぁ。私もにのちゃんと一緒にドキドキして待ってます♪ (2015年1月17日 6時) (レス) id: cadf494d19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白やぎ
| 作成日時：2014年12月24日 12時
