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『ありがとうございましたー』
あの後、警察からの事情聴取もあり長い時間学校に残ることになった。きっと、私は姉との関係性もあって長く時間を取られたのだと思う。また、話を聞かせてくれとまで言われてしまった。
けれど、私は一人暮らしの身。アルバイトを欠勤するのとは即ち死なのである。
店「よかったのよ。今日くらい休んで」
『いやぁ、むしろ気分転換になってるんで』
客のいないコンビニの店内で、店長は心配そうに話しかけてくる。いい人なのだ。
店「雄英行って、学校もって大変でしょう？ ちゃんと睡眠取れてる？」
『ちゃんと取ってますよ！ 勿論もちろん』
たわいない会話をしていると時間は勝手にすぎる。今は、納品が来るのを待っていて実質暇なのだ。その時、来店を知らせるベルがなった。
『いらっしゃい……ませー！』
誤魔化せただろうか。来店してきたのは、どう見ても爆豪で思わず口ごもってしまった。
プライベートで話しかけられたくない人もいるだろうし、ここは他人のフリをしていよう。
『いらっしゃいませ。レジ袋はご入用ですか？』
爆「……ウス」
『かしこまりましたー』
居心地悪そうな顔をしている爆豪とはあまり目を合わせず、袋詰めをしていく。
爆「……知らんぷりされんのも腹立つわ」
『え、あ！ そうなん？』
爆「親しげなのも腹立つ」
『どないせーゆうねん』
悪態も、外だと静かになるらしい。彼の顔をよく見ると、額にうっすら汗が滲んでいた。薄着なところを見るに、走り込みでも行ってきたのだろうか。
店「檻守さん、お友達？」
『あぁ、はい！ 高校で！』
店「そうなの！ じゃあ、檻守さん休憩行ってきたら？」
そんな、要らぬ計らいで私は休憩をとる事になった。きっと、爆豪と話すためにくれた休憩だ。チラリと顔を見上げれば、眉間にシワを刻んだ爆豪が居た。
＿＿＿
『いやぁ、ごめんな。爆豪』
爆「クソが」
さっさと帰ってしまうかと思ったのだが、爆豪は律儀にコンビニの外で待っていた。
『待っとってくれたん？』
爆「あンタイミングで帰ったら変だろうが」
『確かに』
私は、店を出る前に購入したものを袋から取り出す。水を手渡せば「は？」と小さく爆豪は行った。
『？ 走っとったんとちゃうん？』
爆豪が購入していたものに水分は入ってなかった。確認しているのはキモイと思われるかもしれないが、記憶しようとしてしている訳では無いので許して欲しい。
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ナギサ(プロフ) - 息抜きでここまでスゴイ小説がかけるとかヤバすぎます……。檻守ちゃんとはまた違う魅力のある女主ちゃんでとてつもなく好きです。最後らへんでちゃんと素直に爆豪に気持ちを伝えられてるところが1番好きでした✨ (4月8日 9時) (
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作者名：みすじ。 | 作成日時：2024年3月4日 17時
