花屋の店主は実は公安警察

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A｢出た｣

＜諸伏｢出たって…｣＞

A｢ごめんなさい、こんなに遅くなってしまって｣

＜諸伏｢ううん、それで調子は？｣＞

A｢爆弾について色々と教わってました、昔齧ってたとはいえ奥深くて｣

諸伏さんは何してるんですか？と聞くと組織の命令で目的地に向かっている最中だそうだ。

＜諸伏｢ライって知ってる？｣＞

初めて聞くコードネーム…。

＜諸伏｢オレと同じスナイパーなんだけど、去年組織入りして1年もかからずにコードネームを貰った人物だよ｣＞

めちゃくちゃハイスペックじゃん。もう既に私抜かれてる気がする。

＜諸伏｢焦らないでAはそのままで｣＞

A｢無事に帰ってきてくださいね！また同窓会を花屋でやりましょう｣

＜諸伏｢うん｣＞

吐息混じりの優しい声色。私はそれしか聞いたことがない。本当に松田さんとケンカしたのかまだ想像つかない。

＜諸伏｢ねえA｣＞

A｢はい？｣

＜諸伏｢今度食事に行かない？仕事でも組織でもなんでもない時に｣＞

もちろんです！と答えると諸伏さんはありがとうと電話を切った。
思えば諸伏さんとはオフで出掛けたことないな。

松田「戻ったぞー」

コンビニから松田さんが帰って来た。
コーヒーはもちろんカップ麺やお菓子や甘いガム。

A｢松田さん甘いの好きになったんですか？｣

松田「違ぇ、昨日Aから貰ったガムを返すんだよ」

私が上げたの1つなのに1箱で返してきた。
なんだかんだちゃんとしてる人だ。

突然横から頭の上に手をぽんと乗せられた。

松田「今日、お前が無茶するのは解っててあえて言っておく。もし爆弾を見つけたとしても俺がやる。絶対に触るな。」

｢もしAが爆弾を触る時は…｣

萩原｢俺と陣平ちゃんが吹っ飛んでから、だろ？｣

A｢萩原さん！！｣

松田「おい萩…」

萩原｢追い剥ぎみたいに言うなよ…、爆処自体は指令が出ない限り動けねぇ。が、俺の親友とAちゃんが爆弾かも分からない物を探してるなら助けないと｣

今は俺が爆処のトップだからな！と笑顔で言う。

松田「かも分からないじゃねぇ、絶対に爆弾だ」

2人が居たら心強い。3人はラーメンをすすりながらどの爆弾が出てもいいように対策を話し合って明け方を迎えた。

松田「見つけたら連絡するように」

またそれですかー、と言うとプロに任せなと萩原さん。

まずは予告ＦＡＸがどこを示しているのか、すぐ近くのカフェの有名チェーン店でイヤホンに耳を済ませた。

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