２．新田愛梨の依頼 part１ ページ4
お話ししたいこと・・・もしかして、Te amoのこと？
「・・・やっと、お話しする決心がついたんです。
――――喫茶店にでも入りませんか？」
それじゃあ、やっぱり・・・
「・・・分かった」
佐々木君がうなずくから、私もついていくことにした。
愛梨ちゃんが入ったのは、なんだか懐かしいカンジの喫茶店。
店員さんとも仲良さげに話していたから、きっと常連さんなのだろう。
四人掛けのテーブルに、佐々木君と私、その向かいに愛梨ちゃんが座る。
愛梨ちゃん、言い出すのには勇気がいるのだろう。少しうつむいて話しづらそうにしている。
「・・・で、話っていうのは？」
佐々木君が口火を切った。
愛梨ちゃんが顔を上げてこちらを見る。
決心がついたようだ。
「・・・私の、友達のことなんですけど」
愛梨ちゃんの、友達・・・？
「私の友達、咲っていうんですけど、その咲がちょうど１か月半くらい前からホストに行きたいって言いだして。最初は冗談だろうって思ったんですけど、そのうち未成年でも大丈夫な店まで探し出してきて・・・ここなら大丈夫だから、行ってみようって」
それが、Te amo・・・
「私、咲とは小学校からの付き合いで、なんていうか断れなくて・・・。未成年もオッケーなら、そんなに危ないお店じゃないだろうってたかくくって行ってみたんです」
「・・・・・・。」
この子、清楚なカンジに見えて意外と危ないこと好きなのかな・・・
「そしたら、お酒も飲まされたりしなかったし、何かを強要させられることもなくて。ただチャラいお兄さんたちとお喋りしながらお茶するみたいなお店だったから、私も咲もすっかり安心しちゃいました」
安心しちゃいました、って・・・
「でもそこ・・・ホストには変わりないんだよね？」
「はい。夜になれば沢山女の人が来て、お酒をたくさん飲んで、タバコを吸って・・・普通のホストクラブです。未成年も入店可っていうだけで」
「・・・・・・。」
いくら何も強要しないからって、危ないことに変わりはないと思うんだけど・・・
「週に２回くらいのペースで通ってたんですけど、そのうち咲の様子が変になって・・・」
「え？」
「お店に行く時間を、夕方から夜に変えて、出入りする回数を週２から週４に増やしたんです。」
「それ、もしかして・・・」
危ないことに、手を出しているってことじゃない？
２．新田愛梨の依頼 part２→←１．村田麻理子の秘密 part３
- 金 運: ★☆☆☆☆
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- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーフラワー（恋愛編）
リナリア（：この恋に気づいて）
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Julia(プロフ) - 由佳七助さん» ありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします！ (2015年11月18日 20時) (
レス) id: 6839502298 (このIDを非表示/違反報告)
Julia(プロフ) - かにゃらさん» コメントありがとうございます！精一杯書かせていただきますので、これからもよろしくお願いします！ (2015年11月18日 20時) (レス) id: 6839502298 (このIDを非表示/違反報告)
由佳七助(プロフ) - 続編おめでとうございます！これからも楽しみにしてます(^-^) (2015年11月17日 22時) (レス) id: bebc3960bd (このIDを非表示/違反報告)
かにゃら(プロフ) - 続編おめでとうございます！ (2015年11月17日 22時) (レス) id: be96a66f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Julia | 作成日時：2015年11月17日 20時
