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ホテルの近くのファミレスで朝食を済ませ、
洋服でも買いに行こうかと駅に向かって歩いている途中のこと。
「___そこのおねーさん」
「・・・・・・。」
背後から声がした。
思えばさっき道端にホームレスっぽい人がいた気がする。
・・・誰かナンパしようとしてるんだろうか。
「おねーさん、ってば」
・・・声が私に向けられたもののような気がしなくもないが、
断じて私であるはずがない。
だって私はもう御年30歳で、
"おねーさん"なんて呼ばれるほど若くないはず。
「そこの"絶対私じゃない"って思いながら歩いてるおねーさん」
「・・・え、」
振り返ったらダメだ・・・!!とあれほど思っていたのに、
自分の心を読まれたような気がしてうっかり振り返ってしまった。
目が合ったのは、爽やかなカンジの男の子。
25歳くらいに見える。
「やーっと振り返った!!」
ニコニコしながら近づいてくる。
・・・若干怖い。
「・・・私、ですか?」
一体、何の用だろうか。
私の怪訝そうな顔なんかお構いなしに
彼はどんどん距離を詰めて、
「おねーさんさ、
ズバリ、
_____危険な恋してるでしょ?」
「っ!?」
何を言われたのか分からなかった。
分かりたくなかったのかもしれない。
初対面の人にこんなにもやすやすと秘密がバレるなんて。
「・・・なんでそんなこと」
「あれ、違いました?」
おっかしーなーとか何とか言いながら
頭の後ろに手を回す。
「一体どういうつもりなんですか貴方は?
・・・というか、どちら様ですか?」
「あ、俺ですか?」
他に誰がいるんだ、という目で彼を見ると
「さて、俺は誰でしょーか?」
「っ、・・・・・・」
なんで私は、
初対面のヤツにこんなにからかわれてるんだ・・・!?
「1.通りすがりのイケメン
2.イケメンホームレス
3.イケメン占い師
この中でどれが正解だと思う?」
「・・・っ、」
・・・ダメだ、話にならない。
なんでバレたのかは分からないけど、
こんなヤツに構っていてヘンなことに巻き込まれたら困る。
「あの、私用事があるので・・・」
「せーかいはー、
通りすがりのイケメンホームレス占い師でーす☆」
「・・・さようなら」
・・・コイツホントあり得ない。
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Julia(プロフ) - イチゴさん» レス遅くなってごめんなさい!とっても嬉しいお言葉、本当に感激しています><これからもどうぞよろしくお願いいたします・・・! (2018年1月7日 0時) (レス) id: 5d9e2ea9d3 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ(プロフ) - なんか言葉だけじゃ表せないぐらい面白かったです!なんか意味不明ですかね?(-ω-;) あと焦らずゆっくり更新頑張ってください!(*´▽`*) (2018年1月3日 2時) (レス) id: 5cdffbbcc0 (このIDを非表示/違反報告)
Julia(プロフ) - 翡翠葛@優杏さん» コメントありがとうございます!一ノ瀬君の可愛さがより伝わるよう、これからも頑張ります!!これからもどうぞよろしくお願いします<(_ _)> (2018年1月2日 15時) (レス) id: 32a8b9c6f7 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠葛@優杏(プロフ) - 一ノ瀬くん可愛すぎやしませんか…?一ノ瀬くん可愛いし文の書き方好きだし…むっちゃおもしろいです! (2018年1月1日 23時) (レス) id: 3eab18cbf5 (このIDを非表示/違反報告)
Julia(プロフ) - リンクさん» レス遅くなってしまってゴメンナサイ!とっても嬉しいです、ありがとうございます(/ω\)更新頑張りますのでどうぞこれからもよろしくお願いします! (2017年11月22日 1時) (レス) id: 5d9e2ea9d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Julia | 作成日時:2017年4月22日 12時