9．恐怖 ページ9
「おや、その方は?」
赤髪の美少年が、キョトンとした表情で私を見る。
ぐっ、、何だその表情は！可愛い!
『私は、橘A。knightsのプロデュースを担当する事になりました。
よろしくお願いします。』
自己紹介をしてペコリと挨拶をする。
「私は、朱桜司と申します。どうぞよろしくお願いしますね!」
ニコリと爽やかスマイルで自己紹介をする美少年。
眩しっっ!!
ていうか、今、この子、朱桜とか言わなかった?
朱桜家って、お金持ちの家じゃなかった?
モヤモヤと鬼畜天使の顔が浮かぶ。
『うっ、、、鬼畜天使の仲間、、』
こんな可愛い容姿で、鬼畜天使の仲間とか!!
お姉さん、認めたくないわ!
思わず、涙腺が緩む。
「鬼畜天使?会長の事かしら??」
優雅な姿で、考える鳴上嵐さん。
できれば、会長という言葉も聞きたくなかった！
そこ地雷!!ドッカーーンだから!!
『人身売買だけは、、、。これ以上、私の人生を狂わせないでぇぇ！』
その場で、おいおいと泣く。
高校生にもなって、みっともないのは知ってるよ！
でもね!?プロ目指して血反吐を吐くような努力して、やっとプロデビューして順風満帆な生活送ってたのに、いきなり金で買われ、高校生活送らないといけないんだよ??
プロとして働いてた時と比べて、給料少ないし!!
「A様!?!?大丈夫ですか!?私、人身売買などしませんよ！」
『、、、本当?人の人生、金で方向転換させられて、無駄に働かされるのに給料ケチるとかしない?
人の要望、ガン無視しといて、自分の要望きかせるように権力奮ったりしない?』
「あんた、、、どんだけ会長が嫌いなの。
確かに、あんたの人生狂わされたかもしれないけど、此処が楽しくないという訳でもないでしょう?」
後ろにいたイズ君が、私の背中をさすって宥めてくれていた。
確かに、イズ君の言う通り、此処は楽しい。
プロとして培った経験も使える。
ただ、私は学生をしたかった訳じゃない。
仕事が出来なくなることは覚悟はしていた。
でも、こうして私が学生を満喫している間に、プロとして活動してきた居場所から必要とされなくなった気がして怖いのだ。
だから、お金や権力を使って、強制的に努力して作った居場所から引き摺り出した会長が嫌いだ。
「A様。私は、人身売買などしません。会長も何か計らいがあって、此処に連れてきたのでしょう。
大丈夫ですよ。きっと。」
ニコリと笑った彼の目は、荒れた気持ちを落ち着かせた。
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SY(プロフ) - 翡翠さん» ありがとうございます!!頑張ります! (2019年4月5日 19時) (
レス) id: 393fa5d78e (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 主人公ちゃんの性格が凄く好きです。これからの主人公ちゃんの行動を楽しみにしてます。更新頑張ってください！！ (2019年4月5日 13時) (レス) id: 557ad2f8ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SY | 作成日時：2019年3月15日 4時
