24．会社 ページ24
『ただいま、我が働き場よ、』
結局、私は職場に戻った
何もかも中途半端だったのに。
アニメで例えれば、主人公がボスに必殺技を放った瞬間にチャンネルを切り替えられた気分だ
あー、結局ボスどうなったんだよ〜、、、ってなるやつ。
「おぉ、帰ってきたかA」
『社長、ただいま戻りました』
にこやかに社長は、私に駆け寄る。
「冷たいな、、久しぶりの再会だというのに、まだ"それ"で呼ぶのか？」
『、、、父さん』
満足気に父さんは頷くと、デスクに戻った。
私の社長は、実の父である。
昔から父は仕事で忙しく、私は母の元で暮らしていたらしい。
まぁ、母の元で暮らしていたのは幼少期の頃だ。母は病を患い、あの世の人になってしまった。
それから父は、仕事場で私の面倒を見る事にし、アイドルという存在を教えた。
母の死で、酷く落ち込んでいた私に光を与えてくれたのは彼等だった。
あ、大丈夫。ちゃんと父にも感謝してるから。
まぁ、私がアイドルを目指し、プロデューサーになったのは此処が原点なんだよな
私は、ちゃんとアイドルを支えられてるのかな。
夢ノ咲学院の人達は、ちゃんと夢や希望、光を与えてくれるアイドルになってくれてるのかな。
『仕事しよう』
そう、以前のように戻るだけ。
私は、プロデューサーとしてアイドルを支えるだけ。
PCを開き、担当のアイドルの資料を見る
『、、、え』
思わず、声を失う。
身体の温度が一気に冷めていくのが分かる
『無い、、』
ドクドクと心臓の音が五月蝿く鳴り響く
PCには、自分が担当していたアイドルが別のプロデューサーへと変更している記録
他にも様々な仕事が、別のプロデューサーへと変更していた。
彼女には、仕事が一切無かったのだ。
『社長、仕事の復帰は事前に伝えてありましたよね？』
震える声を精一杯、隠しながら社長に問う
「そうだな」
平然と社長は答える。
『なぜ、私の所に仕事が無いのでしょうか』
「別のプロデューサーがやってるからな」
ドクンッと心臓が大きく鳴った。
事前に私の復帰は伝えてあるのに、仕事が無いのだ。
やっぱり、夢ノ咲学院に行くべきではなかった。私は必要では無くなってしまった。
『私に仕事は、いつ来ますか？』
「暫くは来ない」
『そう、ですか。』
血反吐を吐く程の努力を重ね、プロになった結果がこれなのか
『私は、何の為に頑張ってきたんだ、、?』
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SY(プロフ) - 翡翠さん» ありがとうございます!!頑張ります! (2019年4月5日 19時) (
レス) id: 393fa5d78e (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 主人公ちゃんの性格が凄く好きです。これからの主人公ちゃんの行動を楽しみにしてます。更新頑張ってください！！ (2019年4月5日 13時) (レス) id: 557ad2f8ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SY | 作成日時：2019年3月15日 4時
