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story42 ページ43




((your side))


あっという間に時間は過ぎて、今日はもう7月1日。
最近は涼介のお願いで、ほぼ毎日楽屋にお邪魔している。

収録終わりの楽屋にはいつもの様に明るい空気が流れているはずだった。


大貴「もうすぐ七夕だー!可愛い子が降ってきますように。」


光「もっとマトモな願いはないのかよ。」


慧「Aちゃんが俺のこと好きになりますよーに。」


すかさず涼介の蹴りが入る!....と思いきや、今日はやっぱりテンションが低い。


雄也「山田、これいる?おかかおにぎり。」


涼介「....」


宏太「なんかあったなら話聞くけど....」


侑李はやっぱり察しているようでなにも言わない。
気まずい空気に耐えきれず逃げ出してしまった。


A「....私、自販機行ってきますね!」


圭人「行ってらっしゃーい?」


さっき自販機で買ったばかりのお茶は机の上。
不思議に思われたに違いない。


涼介「A。」


後を追ってきたのか、振り返ると涼介が立っていた。

A「....涼介。」


涼介の体にふわっと包まれる。
ああ....この温もり、安心する。


涼介「....いなくならないで。」


A「いなくならないよ。私はここにいる。」


涼介「もうあと1週間なんだよな。」


A「....うん。でも私、眠っちゃうだけだから。いなくなったりしないから。」


その日は何度も愛を確かめあった。



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作者名:ぽぽ | 作成日時:2018年5月19日 18時

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