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ツバサさんが私を指名した理由は……事情聴取の後の情報整理。それに、私ならみんなが気づかないことも気づくかもしれないってさ。
かつての上からマリコに頼られるのは悪くない。状況には不似合いだが少しいい気分になってしまった。
「あの……わたしも、話を聞きに行ってもいいですか？」
「私も！ 二人が心配なので……」
まりこ様と才加さんと共にこの場を去ろうとした、けれど。彼方さん、続いて友歌。他にも。みんなも凪沙たち……特に智恵理が気がかりでついて行きたいらしい。止める人はいなかった。
団欒スペースに到着する。いたのは凪沙とツバサさん、たかみなさん、ゆきりんさん、まゆゆさんの五人だ。再会を喜ぶ藍花星組。いきなり居なくなるからびっくりしたよ、と主に友歌が飛びついていた。
でも……うん、あることに気づく。智恵理は？ 一緒じゃないの？ 話と異なる。智恵理だが、口を開いたのはたかみなさん。ついさっきまでここにいたけれど、一人になりたいからとどこかへ行ってしまったと。
凪沙から、ずっと泣いていることを聞く。追いかけたところで、なんて言葉をかけたらいいのか周囲の人間の誰も分からない。だけど、それでも……………、真琴は智恵理を探しに行ったらしい。
「……友歌、織音。二人も智恵理の傍にいてあげて」
「凪沙……。分かった、行こう織音」
「うん」
どうやら智恵理は話が出来る状態ではないみたい。ま、当然か。肉親が亡くなったんだ。しかも殺されたとなれば……まともな精神でいられるはずがない。まだ13歳と若い、若すぎる。
凪沙はこれから、射手座星であったこと諸々をわかる限りで私たちに説明することを求められている。だからここから動けない。感動の再会もそこそこに、友歌と織音に智恵理のことを託す。二人は真琴が走っていった道を駆け抜けて行く。……さて。
まずは座ろう。そしてから、状況を確認しようか。
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■ちょっとした疑問
前24話。智恵理が『☆の向こう側』を歌唱中、船では研究生がレッスン着で練習してました。なのに25話の冒頭では衣装。仲間の父親が殺された話をしてるのに、着替える暇がどこへ……？ 救出の手間が省けたのでその後踊っているのは襲メンですが、研究生はまたレッスン着です
まあ、多分気にしたら負けなんでしょうね。視聴者に対して、彼方たちは研究生だから研究生衣装を着用。それを強調したいのかと
当作品ではレッスン着のまま駆けつけたことにします
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作者名：東雲れーた | 作成日時：2024年3月16日 19時
