093# 前から君が ページ43
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「転んだとき、親身に声をかけてくれてありがとーう！｣
「戦ってる姿めちゃくちゃかっこよかったよ〜！」
「俺たち、研究生の『るーりん』と話したのは今日が初めてだけど、元々00に入る前……SNSを介して『ラズ』に元気をもらったり助けられた集まりなんだ。だから、とっくに君のファン。 応援してるぞ頑張れ！」
元気。………もしかしてフォロワーさんからいただいたコメントに返信して、ちょっと仲良くなった人のは相談に乗ってることだろうか。
今こういうことに悩んでいるんだ。とても困ってる。やばい、どうしよう。私の悩みに比べたら大抵は何とかできそうなことだから意見をしているだけなんだけど。
……いや、私のものさしで判断してはいけない。彼らは私に感謝を言ってくれたんだ。相応の返事をしなきゃ失礼になる。
「……私こそ、ありがとう！」
「えっ」
「『瑠璃川A』を見つけてくれてありがとう！ 私も、みんなに沢山支えられてた。その期待と愛にいつか絶対応えるから、これからも見ててね！」
「！！」
え、何。驚いた顔してる。
嬉しくていつもより口角が上がるような気がしたけど気持ち悪かった？ やっぱり笑顔苦手だわ。私、笑っても目元が殆ど変わらないらしいから……。燈にも「怖っ」なんて言われたことあるし。
「意外。Aって、そんな風にも笑えたんだね」
「……どういう意味ですか？」
ずっと隣にいた彼方さんは目をぱちくりさせる。
馬鹿にしたわけじゃないと、顔の前で手を振った。
「いつもは……なんかこう、大人びているっていうか。小さく笑うって言うのかな。だから、パッと花が咲いたように笑ってるの初めて見るなあって」
「………はい？」
「あらぁ〜、自覚がありませんのねぇ。普段とのギャップで強い魅力になり得るかもしれませんのに、勿体ないですわぁ〜」
.
【WOTA】
W.O.T.A＝Whole Over Technology Association
その昔、史上始めて超光速航行を可能にした研究機関。人類が銀河系に移民後は莫大な財力と人脈で00を支援する。
中でも
また、戦闘用パワードスーツで駆け回り、影に日向に00をサポートする。
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作者名：東雲れーた | 作成日時：2022年7月1日 14時
