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▼Suzuko
楚方さんがまだお食事を続けたいと言ったので、凪沙さんたちが行ってしまってからもわたしたちはこの場に留まっていた。
丁度いい。聞きたいことがありました。人数も減りましたし、尋ねたら応じてくれるでしょうか。
「Aさん」
「ん？ どうしたの鈴子」
「見せてください」
主語がなかったものだから、彼女は首を傾げた。真琴さんと楚方さんもこちらを注目している。
Aさん。手を、怪我していますよね。わたし、大きい絆創膏持ってるので。
「………どうして分かったの？」
「廊下で会ったときも、こうしてお食事していたときも。不自然なくらいポケットに手を入れたままでした。それに食べ物を持ってくるとき……お皿の持ち方も側面ではなく、底を手のひらで支えていたので」
食い入るように見つめると、やがてAさんは諦めたように息を吐いた。観念する。そう言う代わりに見せてくれた手の甲は真っ赤に染まっていて、元の色さえ分からなくなっている。
大丈夫だよ、出血はもう止まってるから。あっけらかんと答える本人とは裏腹に、真琴さんは顔を青ざめていて、楚方さんは心配そうに声を震わせていた。
「るーりん、痛くないの？ それ…」
「……『るーりん』って私のこと？ 全然。多少ビリビリするけど平気だよ」
「Aさん、楚方さんが怖がっています」
「あ、ごめん」
ビリビリ。その音が怖い。ヒリヒリ、より強い痛み。
血が止まったのは本当かもしれないけれど、ビリビリで何も無い顔をしていられるって、相当我慢しています。とりあえず、傷口を洗うためにも二人でトイレへ移動した。汚れたものはゴミ箱へポイ。
水で残りの血を洗い流すときでもAさんは表情を変えませんでした。それだけの傷なら染みるのも辛いはずなのに。傷口は真っ直ぐ横。5センチぐらいはあった。
「これ…どうしたんですか」
出会ったばかりのわたしに、答えてくれるとは限らない。
思った通り。手当のお礼だけで、Aさんは傷の理由については何も教えてくれなかった。
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【
最年長(御歳17)。「いつもブツブツ言ってる」ため、楚方から○○○○と呼ばれる。(本編で…)
ビビりで小心者。飛行機に乗ったら落下するかもしれないと不安になるタイプ。高カロリーな食べ物を好む影響で腹部がぽっちゃり気味。本人曰く、最大のコンプレックス。髪型はサイドポニー。好物はハンバーグ、ケーキ、海老
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ひな(プロフ) - 東雲れーたさん» これから続編に向かうところです！！とても好きです😭✨ 全部が全部脳内で有声再生されるくらい好きなのでこんな素敵な作品に出会えて嬉しいです....！ (2月2日 4時) (
レス) @page50 id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
東雲れーた(プロフ) - ひなさん» 当作品を読んでいただいてありがとうございます！ 放映当時のワクワクはもちろん、当作品ならではの展開もまとめて楽しんでいただけたら幸いです。 (1月31日 5時) (レス) id: 35709d1cf1 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 00の作品に出会えたことがすごく嬉しいです...小さい頃から大好きなアニメだったので感慨深い.... (1月30日 22時) (レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲れーた | 作成日時：2022年6月30日 15時
