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その日学校から帰宅すると、私宛てに横長の封筒が届いていた。どこから？ 宛先は勿論書いているのに差出人の名前が無い。怖っ。
……こういうの、郵便を受け取ってくれた親は気にならないのだろうか。けど、ま。しょうがないよね。母さんは私に興味無いから。
「とりあえず開けてみよ」
部屋に行き、着替えるよりも先に封を切った。中には三つ折の紙面と片道分のチケット。行先は秋葉星。
何度か目をぱちぱち。何が何だか分からなくて数秒動きが止まる。あ、手紙があるんだった。えーと、なになに…
「この度は、AKB0048第77期研究生オーディションにご応募いただきまして誠にありがとうございました。選考の結果、一次審査を合格となりましたのでご通知申し上げます。尚、二次審査についてですが………」
……マジ？？ いやこの反応もおかしいんだけど。普通はめちゃくちゃ大喜びすると思うよ、みんな。
でも合格、合格かぁ。このチケットが現実だと教えてくれる。そっか、応募する子の中には芸能禁止の星の子もいるよね。だから差出人不明なんだ。
私の地元、
その惑星国家の、一般家庭の子。ひとつ口を出すならエリート主義の母がいる。私は期待に応えられなかった。そのため今は妹ばかり可愛がられていた。
「家族と離れられるのはむしろ嬉しいなぁ」
話し合いにならないからと、父は一人で先に実家に逃げた。養育費は送ってくれているみたいだけどそれだけだ。
もし二次も受かれば、帰る理由はゼロに近くなる。それどころか私は変われるかもしれない。荒んだ日常を、全く違うものにできるかもしれない。
「問題は荷造りだよね…。持ちきれる量にしなきゃ」
旅立ちまであまり時間はない。……そうだ、無一文で飛び出すわけにもいかないじゃん。いらない物は売ろうかな。こういうときぐらい父親らしく役に立ってくれ。
ああ、考えるだけでわくわくする。00のライブを観たときぐらい気分が高揚している気がした。
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ひな(プロフ) - 東雲れーたさん» これから続編に向かうところです！！とても好きです😭✨ 全部が全部脳内で有声再生されるくらい好きなのでこんな素敵な作品に出会えて嬉しいです....！ (2月2日 4時) (
レス) @page50 id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
東雲れーた(プロフ) - ひなさん» 当作品を読んでいただいてありがとうございます！ 放映当時のワクワクはもちろん、当作品ならではの展開もまとめて楽しんでいただけたら幸いです。 (1月31日 5時) (レス) id: 35709d1cf1 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 00の作品に出会えたことがすごく嬉しいです...小さい頃から大好きなアニメだったので感慨深い.... (1月30日 22時) (レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲れーた | 作成日時：2022年6月30日 15時
