12 :♪AKB参上！ ページ12
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私たちのことだ……。みんなは分かれ、ソファの影に身を潜める。DESは速やかに投降すれば被害を与えることは無いと言うけれど、それ……私たちはどうなるの？
せっかくここまで来たのに。あんな奴らに従うなんてごめんである。逃げなきゃ。それは全員同じ思い。
友歌は鞄から何かを取りだした。それを投げ、DES兵の目がそれた隙に走り出す。楚方は友歌に任せた。私は恐怖で腰が抜けたという真琴へ、鈴子と共に肩を貸す。一足先に階段をかけ降りる四人を追いかける。
「どうしよう……」
「どうしようたって、」
どこかも分からない長い廊下を進む。曲がり角を利用し、死角に入ったときに物陰へ身を隠した。怖いと言う楚方の口を手で塞ぐ。
いざとなったら私が。みんなを見ていたらそんな気さえ芽生えてくる。そのとき、目をつぶって人一倍怖がっている真琴がパニックで飛び出す。鈴子が駄目だと追いかける姿をDESに見られたようだ。男の声がした。
私たちを隠してくれていた物を友歌が力いっぱい倒す。DESの足を止めた隙に四人は飛び出して、違う方へ逃げる。凪沙たちへ一人、鈴子たちへ一人。でも私は真琴の方が心配だった。
「はあっ！」
踏み込んで、顔面に蹴りを入れた。体力には少し自信がある。ヘルメットのガラス部分が割れて人の顔が見えたけれど、私は躊躇というものは持ち合わせていない。
変わりたい。そのために00に入りたい。今の私を、みんなの想いの
「邪魔をするな！」
「がぁっ！！」
銃が手から離れた。土手っ腹を一蹴り。着地で片方の腕を潰すような形になったけれど折れてはいないだろう。
そこで、船内に音楽が鳴り響く。……この曲は、0048の『AKB参上！』だ。船内放送がジャックされてDES兵の意識がそれたのか。……不思議、なんだか勇気が湧いてくる。
私は兵士から退いて、鈴子たちが消えた方へ。ある曲がり角で二人分の悲鳴が聞こえた。左に曲がると、行き止まりに追い詰められた鈴子と真琴に手を伸ばすDES兵がいる。
「二人に近づかないで！」
腰のところへ強烈な蹴りを入れた。彼は体勢を崩す。……が、すぐに持ち直してしまう。矛先が私へ向く。
早く逃げて、そう叫ぼうとしたときだ。救いの手が見えたのは。目の前のDES兵は電撃を浴びて、身体の自由を奪われた。見たことがあるリボン、それは。
「よく頑張ったね、もう大丈夫」
生のライブでも動画でも、何度も目にした。
AKB0048の5代目高橋みなみだった。
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ひな(プロフ) - 東雲れーたさん» これから続編に向かうところです！！とても好きです😭✨ 全部が全部脳内で有声再生されるくらい好きなのでこんな素敵な作品に出会えて嬉しいです....！ (2月2日 4時) (
レス) @page50 id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
東雲れーた(プロフ) - ひなさん» 当作品を読んでいただいてありがとうございます！ 放映当時のワクワクはもちろん、当作品ならではの展開もまとめて楽しんでいただけたら幸いです。 (1月31日 5時) (レス) id: 35709d1cf1 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 00の作品に出会えたことがすごく嬉しいです...小さい頃から大好きなアニメだったので感慨深い.... (1月30日 22時) (レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲れーた | 作成日時：2022年6月30日 15時
