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はっ、と目が覚めると、そこは見慣れない一室だった。

確か、私はあの警察に、布を当てられて……。

それを考えると、ヨコハマの警察って結構やばくないか、大丈夫なのこの街。






とにかくここから脱出しよう、と思い座らされていた椅子から立ち上がろうとした時。

がちゃん、と自分の手から音が鳴る。

見ると椅子と手が手錠で結ばれていた。

さすがは警察と言ったところか、抜かりない。

ふふ、でも元不良を舐めてもらっちゃ困るよ。

私は慣れた手つきで手錠を外した。

何回やったと思ってんだこの作業。








そしてこの部屋にひとつしかないドアの前に立ち、外からなにか音が聞こえないか耳をすます。

うん、聞こえない。






ガチャ、とドアを開け、外へ一歩踏み出す。

幸い周りには誰もいないようだった。

これは簡単に脱出できるんじゃ?と思った私が馬鹿だった。

ノコノコと廊下を歩いていたおかげで監視役?のようなチンピラに見つかってしまった。

ていうかそもそもここはどこなんだよクソが。

10分ほど走って逃げまわりながら、出口を探していると、ドンッとなにか大きな壁のようなものにぶつかる。

え、壁なんてこんな所になかった、はず……





「鬼ごっこは終わりだ、小官に着いてこい」


『は、誰だよお前、どっから出てき、』


「悪いな、左馬刻が不機嫌なんだ、早く行くぞ」


『はぁ!?ちょ、高いって……!』






よくわかんないやつに抱えられてどこかに連れていかれる。

抱えられている状態では手出しはできない。

この状況に動揺しすぎて、こいつから発せられた“左馬刻”という言葉に気づくことが出来なかった。

まあ、気づけたところで何が出来るのか、という話なのだが。





...

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椏萌☆紅弥 - d(^ω^dΞΞb^ω^)bシュッシュッ (2018年10月5日 23時) (レス) id: d67f03efe8 (このIDを非表示/違反報告)
- wwwww一郎(`・ω・´)bグッ (^ω^)ブフオwwwwwwwwwww (2018年10月2日 22時) (レス) id: d8fc200821 (このIDを非表示/違反報告)
椏萌☆紅弥 - 一郎( ο`ωο)bグッ (2018年10月1日 22時) (レス) id: d67f03efe8 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉 - 一郎www親指立てちゃダメでしょwwww (2018年9月18日 19時) (レス) id: cc1af6d8b8 (このIDを非表示/違反報告)
Envy(プロフ) - めちゃ続き気になります…!!更新頑張ってくださいね! (2018年7月11日 2時) (レス) id: e34a9a5e9f (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2018年7月10日 18時

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