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SH「・・・ちょっと、また鳴ってますけど」
ソヒョンに指摘されずとも気付いてますよ。
だけどそのまま放置する私に‘もう〜〜、’とソヒョンの大きな溜め息。
ピコンピコンと定期的に知らせる彼の存在を無視するようになって丸一日以上。
あの後も話せば罵ってしまうから、と理由をつけて避けてきたけど。
結局は他の女と居たのが単純に気に喰わない。←
それに。
・・・テテにとっての自分の価値を、思い知りたくないんだ。
SH「全く・・・。もう絶対！ぜーったい！！明日には帰って下さいよ！？」
得意の意地っ張りが発動した昨日、今日は帰らないとサラに伝言を頼んだらテテは発狂したらしく。←
サラに‘ほっんと勘弁してよ！’とキレられ、なぜか知ってるジョンデにも宥められて。
自分でも何やってんだ、とは思うけど。
・・・会いたくなかったんだもん。
「帰るってば。明日本番だし、終わったら帰りますよー」
明日はいよいよ会社の設立記念のパーティー。
正直、この大イベントがあって気が張っているのも確かで、内心仕事だけに集中したいとも考えてた。
それは同僚も同じなのに、自宅に残りの仕事と一緒に先輩が転がり込んで来たから、機嫌悪い事この上ないのがこの後輩ちゃん。
泊まらせてって言った時のソヒョン、本気でうぜぇって顔してたもんな。←
SH「それからそれ、切っといて下さいよ！うるさいんですよ！」
「だって緊急連絡あるかも、」
SH「Aさん出なけりゃあたしにかかってきますって！それになんだかんだ言って傍に置いてるんだからわかるでしょ！」
「・・・まぁね、」
SH「大体、このクソ忙しい時に男が理由で急に泊まりとかっ、」
ソヒョンが声を荒げたと同時に鳴り響く着信音に、ピタリと動きも口も止まって。
ジロっと向けられた視線にえへへ、と笑って取り繕いながら画面を確認すれば【キム・テヒョン】。
「あー、」
SH「出ましょう？」
「いや、」
SH「先に謝ります、ごめんなさい。はい、出ろ！」←
「もしもし！」←
ソヒョンの限界が近いから慌てて出ると、‘ヌ、ヌナァァァァ！！！’と絶叫で鼓膜破れそう。
「ちょ、うるさ、」
TH『ヌナ！？ヌナ今どこ！？ヌナ！？帰ってこないの！？ヌナぁ！！！』
こっちも限界か。←
「あー、うん、今日もソヒョンのとこ泊まるから」
TH『ヌナ、会いたいよ・・・、』
今までで一番弱々しい声に心が痛んで、次の言葉がすぐ出なかった。
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みあも(プロフ) - こんにちは！クズ元カレと再会したシーンでは思わず泣いてしまいました。テテの包み込む優しさに涙が(;;)本当に素敵で大好きな作品です。この作品に出会えてよかったです。ありがとうございました！ (2021年6月7日 9時) (
レス) id: 2123f5cbc8 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - 最高でした。所々、私自身も涙を流してしまいました。。。 感動的で時に少しHな部分もあってすごく楽しめました。ありがとうございました。 (2021年3月30日 17時) (レス) id: b5b319fcf8 (このIDを非表示/違反報告)
りーりー - 早く結ばれろって毒付いてたけど(すみませーんw)好きな人＝付き合いたい人とは違うって思いました。← (2019年10月5日 7時) (レス) id: 37e0abcb10 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 長くなってしまいましたがこんな素晴らしい作品を読ませていただいて心から感謝します。これからのアウラ様の幸せを願っています！ (2019年4月11日 23時) (レス) id: 65b302e09c (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 共感できるし、何より自分も子供好きだからこそ辛い事とかも…そんな寂しさから何となく男の人を求めてしまうのも、軽い関係だけで終わらせたいと思うのも。何だか自分語りみたいになってしまって申し訳ないのですが夜にギャン泣きしてしまうくらいには感動したので (2019年4月11日 23時) (レス) id: 65b302e09c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アウラ
| 作成日時：2017年11月11日 21時
