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「・・・は、マジか」
SR「マジだわ。だから早く返すなり、テヒョナに話すなりしてあげて」
「・・・サラがテテの肩持つなんて意外なんだけど」
SR「それな」←
そう言って髪を気怠そうにかき上げながら壁に持たれて小さく溜め息をついたサラ。
うちの課がある階までわざわざ来て、普段あまり人が使わない狭い休憩室に連れ込まれたと思ったら。
さすがテテ。
やっぱり勘が働いてたか。
「はぁ、そっかぁ・・・、」
SR「・・・気持ちは変わらないんでしょ？」
「え？ああ、指輪は返すよ。・・・やっぱり結婚はするつもりないからさ」
SR「ジョンデの話を聞いても？」
「思ってる以上に、ってやつ？・・・うん、そうだね、ていうかミンソクとは考えられないってのもあるんだよ」
だって彼は男前だし、稼ぎもいいし、お酒の趣味も合うけれど。
彼と別れた夜に、知ってしまったから。
あの、居心地の良い温もりを感じるテテの隣を。
「・・・あ、まずい、」
ここにきて気付いた。
私の断る理由が、最初の時と変わってきてることに。
口元を抑えて、サラに助けを求めるように目線を送れば。
SR「・・・え、今かよ」←
「それな」←
言葉にしなくてもわかる以心伝心ぶりは、さすが子供の頃からの付き合いですよね。
SR「遅いわ」
「マジか、あー、マジか！」
SR「落ち着きなさいって。・・・あたしは嬉しいけど？」
‘だってAにはまた誰かを好きになって欲しかったから’と口元に微笑の兆しが見て取れて、胸に込みあがるものをぐっと抑える。
サラにそんな風に言われると、もう知らないフリが出来ないじゃんか。
知りたく、なかったのに。
・・・知らなきゃ、傷つくことないんだから。
「・・・好きじゃないもん」
SR「意地っぱりめ。可愛くないよ」
「居心地がいいだけだし」
SR「それが答えでしょ」
そう言ってサラは私の肩をポンっと叩いて、前を横切って開けにくいドアに手をかける。
SR「ミンソクに連絡しな」
「ん、する」
SR「にしてもテヒョナか♡」
「やだ、やめて」
SR「今更だわ」
‘ま、頑張って〜’とまたいつものようにさっさと出て行くサラ。
ほとんど人が来ないこの休憩室だから誰の目を気にすることなく深く溜め息をついて、気持ちを落ち着かせようとしても。
ああ、ダメだ、一人だと余計に考えてしまう。
いつも何かしら理由をつけていたのに。
・・・気付いたら戻れなくなるじゃない。
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みあも(プロフ) - こんにちは！クズ元カレと再会したシーンでは思わず泣いてしまいました。テテの包み込む優しさに涙が(;;)本当に素敵で大好きな作品です。この作品に出会えてよかったです。ありがとうございました！ (2021年6月7日 9時) (
レス) id: 2123f5cbc8 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - 最高でした。所々、私自身も涙を流してしまいました。。。 感動的で時に少しHな部分もあってすごく楽しめました。ありがとうございました。 (2021年3月30日 17時) (レス) id: b5b319fcf8 (このIDを非表示/違反報告)
りーりー - 早く結ばれろって毒付いてたけど(すみませーんw)好きな人＝付き合いたい人とは違うって思いました。← (2019年10月5日 7時) (レス) id: 37e0abcb10 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 長くなってしまいましたがこんな素晴らしい作品を読ませていただいて心から感謝します。これからのアウラ様の幸せを願っています！ (2019年4月11日 23時) (レス) id: 65b302e09c (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 共感できるし、何より自分も子供好きだからこそ辛い事とかも…そんな寂しさから何となく男の人を求めてしまうのも、軽い関係だけで終わらせたいと思うのも。何だか自分語りみたいになってしまって申し訳ないのですが夜にギャン泣きしてしまうくらいには感動したので (2019年4月11日 23時) (レス) id: 65b302e09c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アウラ
| 作成日時：2017年11月11日 21時
