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ピピピ、と鳴るいつものアラームを、ピ、と鳴ったところで止めたのは初めて。
はっと気付いたように目覚めて起き上がるも隣は冷えたままで。
嘘、帰ってこなかったの・・・？
一番考えたくなかった結果に慌てて部屋から飛び出すと、ソファーで昨日のままの恰好でぐたり、と横になってるテテが目に入って安堵からその場にへたり込みそうになる。
・・・帰ってきた。
先に寝ててと言われても起きて待ってるつもりだったのに、疲れは歳に勝てなくて。←
気付けばアラームのなる朝なのに隣にいないから本気で焦ったじゃない・・・。
「テテ、」
そろそろと近づいて声をかけてもぐっすりのテテは起きる気配がないから身体を軽く揺すって。
「テテ、起きて。会社行く時間だよ」
TH「・・・ん、ヌナ・・・？」
「うん、・・・おかえり」
TH「・・・ただいま、」
眠そうに柔らかく笑ったテテは長い腕を私の首に巻き付けぎゅう、と抱きついてきて。
首元にすりすりと顔を寄せて‘ヌナだぁ〜’と甘えてくる彼から仄かにアルコールの香り。
「テテ、飲んでたの？」
TH「んー、テミンさんのとこ行ってた」
「そっか、」
そんなに飲めないのに。
ここに帰るつもりでいてくれたから近場にいたのかなって、都合良く汲み取って。
「シャワー浴びたら？すっきりするよ」
TH「うん、」
「何か食べる？」
TH「・・・ヌナ、」
ゆっくり腕が解かれて、お互いの鼻がくっつきそうな距離で見つめ合う。
TH「・・・ねぇ、寂しかった？」
「・・・うん」
彼の瞳を捉えたまま素直に口にすれば、テテは嬉しさが溢れだすかのように笑顔を浮かべて、また抱き寄せるから二人の体温が重なって。
冷えた身体と心が温かくなっていく。
TH「へへ、そっか。・・・俺ね、ほんとはすぐに帰りたかったんだ」
「帰って来てくれたら良かったのに」
TH「何、もう〜、俺が出て行ったらそんなに素直になるの？」
「起きたら寒いのイヤなの」
TH「う、湯たんぽか・・・」
「テテだけだもん」
そう、テテだけ。
テテだけなの。
隣に居られなかった時間を埋めるように彼を抱きしめ返して。
ごめんね、と耳元で呟いたら、
TH「そのままのヌナが良いって言ったけど、今みたいな素直なヌナ、」
‘・・・すごい好き、’とあの蕩けそうな瞳で私だけを愛おしく見つめるから。
返事の代わりに甘いキスを贈った。
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みあも(プロフ) - こんにちは！クズ元カレと再会したシーンでは思わず泣いてしまいました。テテの包み込む優しさに涙が(;;)本当に素敵で大好きな作品です。この作品に出会えてよかったです。ありがとうございました！ (2021年6月7日 9時) (
レス) id: 2123f5cbc8 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - 最高でした。所々、私自身も涙を流してしまいました。。。 感動的で時に少しHな部分もあってすごく楽しめました。ありがとうございました。 (2021年3月30日 17時) (レス) id: b5b319fcf8 (このIDを非表示/違反報告)
りーりー - 早く結ばれろって毒付いてたけど(すみませーんw)好きな人＝付き合いたい人とは違うって思いました。← (2019年10月5日 7時) (レス) id: 37e0abcb10 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 長くなってしまいましたがこんな素晴らしい作品を読ませていただいて心から感謝します。これからのアウラ様の幸せを願っています！ (2019年4月11日 23時) (レス) id: 65b302e09c (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 共感できるし、何より自分も子供好きだからこそ辛い事とかも…そんな寂しさから何となく男の人を求めてしまうのも、軽い関係だけで終わらせたいと思うのも。何だか自分語りみたいになってしまって申し訳ないのですが夜にギャン泣きしてしまうくらいには感動したので (2019年4月11日 23時) (レス) id: 65b302e09c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アウラ
| 作成日時：2017年11月11日 21時
