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好き、なのかな。
好き、なのかも。
・・・こうやって自覚していくなんて。
「やっと気付けたんだよね、」
MS「ん？」
「彼とは寝るだけのつもりだったんだ。実際、最初は名前すら教えなかったし」
MS「はぁ、お前はほんとそんな事ばっかり」←
「自分だってそれに乗ったくせに」←
MS「うるせぇよ。後で説教な。んで？」
ええ、すっごいイヤ。←
「だけど、偶然同じ会社で、しかもサラの後輩だったりしてさ。ジョンデが言ったように気に入られたみたいで。それから、ずるずる・・・、」
ごにょごにょと口籠るのをグラスで隠しても、横からの真っ直ぐな視線からは逃れられなくて。
MS「気付けば好きになってた、か」
「あ、えっと、多分？」
MS「は？」
「いや、その、・・・居心地がいいんだよね、」
元カレ、しかもこんな私にそれでも結婚しようだなんて言ってくれる人に何を話してるんだ、とは思うのに。
・・・実は吐き出したかったのか、私。
「・・・温かいんだ、テテの隣って。だから、付き合ってないけど、一緒に、いる感じ？」
MS「・・・好きな奴が居たら結婚は出来ないな」
「あ、うん・・・、ごめん・・・、」
MS「・・・わかった」
お？意外にもあっさり、
MS「じゃ、保留だな」
「・・・え？」
MS「結婚したくない理由は俺には問題ない、後はお前の気持ちだろ？」
「いや、そうですけど、え、そうなの？」←
MS「テテ？と、まぁ頑張ってくれ。別れたら教えろよ」
「やだ怖い、寛大すぎて色々怖い」
MS「俺も軽い気持ちでコレ贈ったんじゃないからさぁ、」
‘・・・だからそういう事にしといてくれよ、’ と小さく呟いて、カウンターに出しっぱなしになってる箱をピンっと指で弾くミンソク。
いつも真っ直ぐ見つめてくる瞳は私を捉えず、伏せ目がちな彼の横顔が物語ってる。
彼が自分の気持ちを押し殺そうとして持て余しているのも、
それより私の気持ちを優先させてくれていることも。
最後は本音を言わせて、言わないなんて。
・・・どこまでいい男なの。
「・・・今日は奢る」
「女に払わせるか。そのかわり、」
‘お前には色々言いたい事あるから付き合え’ とまた冗談めかして私に向き合う表情はぎこちないけど。
「じゃ、またぶっかけていいよ？」
そう半分本気で言えば、形のキレイな瞳が大きく見開いて、ニヤリと口角が上がって。
MS「すみません、ホットワインお願いします」←
「待って！」←
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みあも(プロフ) - こんにちは！クズ元カレと再会したシーンでは思わず泣いてしまいました。テテの包み込む優しさに涙が(;;)本当に素敵で大好きな作品です。この作品に出会えてよかったです。ありがとうございました！ (2021年6月7日 9時) (
レス) id: 2123f5cbc8 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - 最高でした。所々、私自身も涙を流してしまいました。。。 感動的で時に少しHな部分もあってすごく楽しめました。ありがとうございました。 (2021年3月30日 17時) (レス) id: b5b319fcf8 (このIDを非表示/違反報告)
りーりー - 早く結ばれろって毒付いてたけど(すみませーんw)好きな人＝付き合いたい人とは違うって思いました。← (2019年10月5日 7時) (レス) id: 37e0abcb10 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 長くなってしまいましたがこんな素晴らしい作品を読ませていただいて心から感謝します。これからのアウラ様の幸せを願っています！ (2019年4月11日 23時) (レス) id: 65b302e09c (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 共感できるし、何より自分も子供好きだからこそ辛い事とかも…そんな寂しさから何となく男の人を求めてしまうのも、軽い関係だけで終わらせたいと思うのも。何だか自分語りみたいになってしまって申し訳ないのですが夜にギャン泣きしてしまうくらいには感動したので (2019年4月11日 23時) (レス) id: 65b302e09c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アウラ
| 作成日時：2017年11月11日 21時
