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サラ達と飲んでる時は酔えないと思っていたのに。
歩き出して顔の熱さも落ち着くと、いつもより身体がふわふわしてる事に気付いて。
あー、さすがにボトルを空けるにはピッチが早かったかぁ。
酔ってる事を自覚してテテにくっついて歩けば、彼は嬉しそうに微笑んで繋いだ手を更にきゅう、と握ってくれる。
これが温かくて。
無性に欲しくてたまらなくなる。
TH「ヌナ、お風呂湧いてるからね」
テテがミニライオンさんの付いた鍵で玄関を開けて、ジンさんのお店からずっと繋いでた手が離れて。
手が離れただけなのにひゅっと寒くなったような気がして、ひとり玄関に立ったまま、ぼーっと繋いでた手を眺めてみる。
TH「ヌナ？」
先に部屋に上がってたテテが洗面所から顔を出して、立ちつくす私に声をかけてきた。
「なんか・・・、寒い」
TH「あー、飲み過ぎたのかな。気持ち悪い？」
「ううん、違くて。でも、・・・手が、」
そこまで言うと眺めていた手に影が出来て。
見上げると蕩けそうなほど甘い笑顔のテテがそっと私の手を取って。
TH「うん、俺も。・・・お風呂、入って温まろ」
‘おいで、’と脇の下に腕を入れて抱き上げられるから、パンプスもバッグも雑に落として彼の首に腕を回して。
首元から私と同じボディソープが香ってテテがお風呂に入ってる事に気付く。
「入ったんじゃないの？」
TH「洗ってあげる〜」
「平気、自分で、」
TH「ヌナ、自分が思うより酔ってるよ」
洗面台に座らせて、器用にジャケットを脱がして、シャツのボタンに手をかけるテテ。
いつもは上の方にある彼の顔が目の前にあって、前髪の間に見え隠れするおでこに唇をそっと寄せて、ちゅ、と小さく鳴らしてみれば。
テテは丁寧にボタンを外しながら、フッと笑って。
TH「なぁに、サラヌナやジョンデさんになんか言われたの」
「散々からかわれたよ、年下を可愛がってるって」
TH「いいじゃん、それ〜」
「テテが言うからだよ、キスのこと」
TH「だって寸止め食らって寂しかったんだもん」
全てのボタンが外されて、肩からシャツを滑り落としたテテが切れ長のキレイな瞳を合わせてきて頬を優しく撫でられる。
「・・・意地張らないのって言われちゃった」
TH「さすがサラヌナ」
「私、意地張ってるの？」
TH「どうだろ。でもいいよ、そのままで」
‘Aヌナのままがいいから’
・・・そんな事言うから、今夜も何も明かさず甘えてしまうんだ。
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みあも(プロフ) - こんにちは！クズ元カレと再会したシーンでは思わず泣いてしまいました。テテの包み込む優しさに涙が(;;)本当に素敵で大好きな作品です。この作品に出会えてよかったです。ありがとうございました！ (2021年6月7日 9時) (
レス) id: 2123f5cbc8 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - 最高でした。所々、私自身も涙を流してしまいました。。。 感動的で時に少しHな部分もあってすごく楽しめました。ありがとうございました。 (2021年3月30日 17時) (レス) id: b5b319fcf8 (このIDを非表示/違反報告)
りーりー - 早く結ばれろって毒付いてたけど(すみませーんw)好きな人＝付き合いたい人とは違うって思いました。← (2019年10月5日 7時) (レス) id: 37e0abcb10 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 長くなってしまいましたがこんな素晴らしい作品を読ませていただいて心から感謝します。これからのアウラ様の幸せを願っています！ (2019年4月11日 23時) (レス) id: 65b302e09c (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 共感できるし、何より自分も子供好きだからこそ辛い事とかも…そんな寂しさから何となく男の人を求めてしまうのも、軽い関係だけで終わらせたいと思うのも。何だか自分語りみたいになってしまって申し訳ないのですが夜にギャン泣きしてしまうくらいには感動したので (2019年4月11日 23時) (レス) id: 65b302e09c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アウラ
| 作成日時：2017年11月11日 21時
