恋愛ごっこ 【TH】

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「じゃ、お疲れ様です」

SH「お疲れ様でーす。あ、Aさん！」



帰ろうとしてるところに可愛い後輩に呼び止められた。



「なに、帰り際っていうのが嫌なんだけど」

SH「これ、お願いできませんかー。指定の課に届けて欲しいんです」

「ああ、それぐらいなら。持ち帰り？」

SH「渡すだけです、戻すんで」

「了解。お先」



ファイルを受け取ってソヒョンやまわりの仕事仲間に挨拶してオフィスを出る。

エレベーターの到着を待ちながら行く先を確認。


さて、どこだ・・・、事業企画2課？

サラんとこじゃん。


そういや泊まっていった日から会ってない。

元気にしてるだろうけど、まぁ社内で会うことは少ないからたまに働いてるところを覗くのも悪くない。

サボってたらネタにしておごらせよう。←


そんなことを考えつつ着いたサラの職場のフロア。

広いフロアは人も多くて探すのも一苦労。

キョロキョロと見渡してると、



NJ「あれ、Aちゃん？」

「あ、ナムジュン君」



背の高いサラの元彼が声をかけてきた。

相変わらずスマートにスーツを着こなしてて、物腰の柔らかそうな笑みを浮かべてる。



NJ「どうしたの、珍しいね。サラを探してる？」

「サラの課に届け物なんだ。ついでにサラがサボってないか見に来たの」

NJ「はは、そっか。じゃ、こっち」



そういって目的の場所へ先導してくれる後ろ姿もかっこいい。

しかも性格も良いし、仕事も出来るってもっぱらの噂。

なーんで別れるかなぁ。こんな良物件、なかなかないと思うけど。



NJ「ここだよ」



着いたデスクには誰も居なくて。

上の人も他の社員の人も席を外してるみたい。



「あー、どうしよう。手渡ししたいんだけど」

NJ「そうだよね、じゃあ休憩室覗いてみるか」

「休憩してんの？この時間に？」

NJ「今してるなら今日は長引くからだと思うよ、多分」

「サボってたら奢ってもらう気なんだよね〜」

NJ「それいいな、俺も乗っかる」



‘秘書課は相変わらず忙しいの？’ ‘まぁね’ なんて他愛もない話をしつつ、彼らがよく使うらしい休憩室へ足を向ける。


ガラス張りの休憩室に、見たことのある高いヒールを履きこなすキレイな脚が見えた。

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