40 ページ40
テテは欲しいと決めたら絶対手に入れたい性格のようで。
あの後も‘家の前でヌナソング歌いながら待つからね!’だの、‘寝てる間に粘土で型取るからいいけどね!’だの言われて。
粘土で型取るって軽く犯罪だし、大体ヌナソングってなんだよ、と色んな意味で怖くなって。←
結局、食事を終えて作りに行ったら意外にもすぐ出来てしまう合鍵。
「はぁ、」
TH「あ、ため息ー。逃げるんだってばー」
「幸せね、うん、その前に私の安息が逃げてる気がする」
TH「えっ、捕まえる!?」←
「おう、頼んだ」←
ソファの上で‘どこ探そうか、ライオンさん!’と二人で話し始めたから、私はソファの下でまた出てきそうな溜め息をワインと一緒に飲み込む。
背中をテテが座るソファに預けて脚を伸ばし、やっといつも通りの休日を過ごす。
チーズとワインを楽しむのが私の休日なのに、今日は五歳児とのお出かけのせいでもうこんな時間。
TH「ヌナ、今日のデート楽しかったね!」
ああ、デート、そう、デートしてたんだ、私。
久しぶりだからか、すっかり隣にいるのが馴染んできたテテとだからか、当たり前に過ごしすぎて忘れてたわ。
「そうねー」
TH「ねぇ、ヌナ?俺ら、ずっと一緒にいるね?」
「誰かさん、自分の家を忘れたみたいで帰らないのよ」
TH「エ ッチしてさ、休みにデートしてさ、一緒に住んで、合鍵も作ってさ、」
「最後のは二つは了承してないけどね」
TH「これって俺、彼氏じゃない?」
多分、いや、誰から見てもそう見えるだろうこの関係と、二人の距離感。
そんな期待を込めた瞳で覗き込まないでよ。
「・・・違うよ」
TH「ヌナぁ・・・、」
「嫌いじゃないけどね。だけど、・・・惚れてない、かな」
何が違うんだと言われたら、今はこれが伝えられる精一杯の本音。
TH「・・・くぅ、手強い」
「はは、ごめん(笑)」
TH「いいもんねっ、俺は好きだから!惚れてるから!ゾッコンだから!」←
「あー、でも、テテと寝るのは好きだよ。温かいんだもん」
これは本当。理由はわからないけれど。
わかる時がくるのかな、こんな私でも。
少しの申し訳なさを浮かべてテテを見上げれば、想像した以上に笑顔に優しみが滲んでいて、またドキリと胸が高鳴って。
TH「言ったでしょ、ヌナに幸せを教えるって。わかってもらうまで離れないよ」
今、少しわかった気がする。
テテは体温が温かいだけじゃないんだ。
テテが紡ぐ言葉も、温かいんだ。
2328人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
じょんくっく - 純愛じゃこりゃ。やられた。最初はただ…うん。でもだんだんほのぼのしてきてまじでやられた。← (2019年10月5日 0時) (レス) id: c461f78c89 (このIDを非表示/違反報告)
ほうじ茶 - テミンっていったらSHINeeのテミンしか… (2017年12月3日 22時) (レス) id: 5f77ff8aa9 (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん - あいよ!さらばじゃ!続編で会おう!←誰?ww (2017年11月12日 22時) (レス) id: 3d31ebd9bc (このIDを非表示/違反報告)
アウラ(プロフ) - いっちゃんさん» ヌナでしょ!とかミンギュあたりに言われそうで言えないwwwいや、私もコンがこの年末多いから何枚積めるか・・・。雑食は大変だよね(>_<)お互いどこかで当たりますように☆また2でお話ししましょ〜^^ (2017年11月12日 21時) (レス) id: 32a01a5ded (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん - めっちゃ送ってごめんなさいTTオンニも何かのグループ当たったら私の分いってほしい! (2017年11月12日 20時) (レス) id: 3d31ebd9bc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アウラ | 作成日時:2017年9月24日 11時