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「・・・んーん、何でもない。何するか決めた?」
TH「迷ってる。ハンバーグかー、このパスタかー」
「もうお子様セットにしたら?」
TH「あれ、大人は頼めないんだよー、俺が好きな物ばっかりなのに」
店前のメニューを見ながらぷう、と頬を膨らませるテテ。
そんな可愛い横顔を見ながら答えの出ない気持ちに蓋をして、握られてる手に視線を落とす。
答えを見つけるまでだから、と勝手に猶予を与えて。
お昼をとっくに過ぎた店内はお客さんもまばらで、店員さんがにこやかに少し広めの席に案内してくれる。
「決まった?」
TH「んん〜、」
店員「今のお時間ですとこちらのメニューもございますよ」
差し出されたメニューはデザートまで付いたカップル用のお二人様メニュー。
うわー、テテが食い付きそう、と思ったら案の定‘これ!これにします!’と食い付くから可笑しくて。
吹き出しそうな笑いを堪えていたら、セットドリンクにコーラとアイスティーを選んでから私に向き合ってイヒヒっとご機嫌スマイル。
TH「決めたよ!」
「うん、テテはそれにするだろうなって思ってた」
笑いを収めて、置かれたお水に口を付けてると‘あ!そうだ!’と、テテはガサガサと何かを開けだして。
TH「じゃーーん!」
「ライオンさん?」
TH「さっきこの子見てたでしょ?はい、ヌナに!」
「え、」
夢中になって見ていたキーホルダーを突然プレゼントだなんて。
さすが女慣れしてるなぁ。
・・・なんて、頬が緩むのを隠しきれてないな、私。
「・・・ありがとう、」
TH「うん!」
顔一面に満悦らしい笑みを浮かべたテテにつられて、私も自然と笑顔になって。
「付け替えようかな」
TH「毎日使う家の鍵にしてよー」
「うん、そうする」
TH「・・・ヌナぁ?」
「んー?」
TH「それね、俺も買ったんだ〜、お揃い♡」
カチャカチャと今のキーケースから外しながら甘えた声を耳に入れつつ、ライオンさんのリングに移して。
TH「俺のにも鍵つけたいなぁ〜?」
「出来た!可愛い?」
TH「聞いてます?」←
「いいえ?」←
TH「ヌナ!」
「それはわかりやす過ぎ。ダメ、合鍵は作りません」
TH「イジワル!家に入れないじゃん!!」
「自分の家があるでしょ〜」
ふふん、いくら嬉しくてもさすがに鍵は渡しませんよーだ。
TH「・・・いいもん、毎日仕事終わりにヌナの課に行って鍵貰いにいくからね!」
なんて恐ろしい事を言い出すの、この子。
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じょんくっく - 純愛じゃこりゃ。やられた。最初はただ…うん。でもだんだんほのぼのしてきてまじでやられた。← (2019年10月5日 0時) (レス) id: c461f78c89 (このIDを非表示/違反報告)
ほうじ茶 - テミンっていったらSHINeeのテミンしか… (2017年12月3日 22時) (レス) id: 5f77ff8aa9 (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん - あいよ!さらばじゃ!続編で会おう!←誰?ww (2017年11月12日 22時) (レス) id: 3d31ebd9bc (このIDを非表示/違反報告)
アウラ(プロフ) - いっちゃんさん» ヌナでしょ!とかミンギュあたりに言われそうで言えないwwwいや、私もコンがこの年末多いから何枚積めるか・・・。雑食は大変だよね(>_<)お互いどこかで当たりますように☆また2でお話ししましょ〜^^ (2017年11月12日 21時) (レス) id: 32a01a5ded (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん - めっちゃ送ってごめんなさいTTオンニも何かのグループ当たったら私の分いってほしい! (2017年11月12日 20時) (レス) id: 3d31ebd9bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アウラ | 作成日時:2017年9月24日 11時