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「ええ?ほんとに?」
ピコン。
JD「マジだって。それで俺、すっげぇ怒られてさー」
ピコン。
「最初からベクに任せるからじゃん、あいつ昔から抜けてるとこあるし」
ピコン、ピコン。
JD「そうなんだけど・・・って、A、ソレうるさい」
「あ、聞こえてた?」←
椅子の背もたれにかけてるジャケットのポケットから定期的になる通知音をスルーしながらグラスを傾ける。
ピコンピコンピコンピコン。
・・・スタンプ連打とかやめて。
JD「返してやれよ、あいつだろ?キム・テヒョンだっけ」
「え、知ってたの?」
JD「直接は知らないけど、イケメンだって結構みんな噂してたし、うちの課じゃベクに似てる子がいるって女子社員が言ってた」
「ベクー?似てないよ」
JD「それにサラの後輩だろ?この前すごい怒鳴られてるの見たぞ。本人全く懲りてなさそうだったけど(笑)」
「サラが怒鳴るのも、テヒョン君が聞いてないのも、いつものことみたい」
話題がテヒョン君に移ったところでいい加減スルーは可哀想か、とロックを開ければ。
<ヌナ、何時に帰るの?>
<今どこなのー?>
<なんでスルーなの!!>
<Aヌーーーナーーー>
そして号泣のライオンさんスタンプ。
ほんとに泣いてるんじゃないの、あの子。
少しの罪悪感を感じて電話をかけてみると、ワンコールで‘ヌナ!?’の声。
「ごめん、先に帰ってるからもういいかなって」
TH『何がいいの!?ひどい!!』
「あはは、怒らないの〜」
TH『・・・その感じ、飲んでるでしょ』
「ん?うん、ジョンデとね」
TH『どこ!』
ほら、絶対来るよ、これは。
チラリとジョンデに視線を送ると、ビールを飲みながら軽く頷いて。
「いつものバーだよ、」
TH『そこにいて!』
私の声を遮るように電話が切られて、隣に座る同期はちょっと楽しそうな顔してて。
「・・・何よ」
JD「心配性な彼氏だな?」
「彼氏じゃないよ、付き合ってないから」
JD「でも男と飲んでるから飛んで来るんだろ?」
「私がパンツ脱がないか心配してんの、彼とはすぐ寝たから」
JD「えー、俺、今日喰われるのー」←
「やめて、その言い方、ほんとやめて」
グラスを磨いてるテミンさんが小さく吹き出してんのバレてますから。
この人、私のこと何気にツボでしょ。←
気分直しに今日も美味しいカクテルを飲むと、‘でも、そっかぁ、’といつもより眉毛を下げて笑うジョンデは何かを言いたそうな横顔をしてる。
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じょんくっく - 純愛じゃこりゃ。やられた。最初はただ…うん。でもだんだんほのぼのしてきてまじでやられた。← (2019年10月5日 0時) (レス) id: c461f78c89 (このIDを非表示/違反報告)
ほうじ茶 - テミンっていったらSHINeeのテミンしか… (2017年12月3日 22時) (レス) id: 5f77ff8aa9 (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん - あいよ!さらばじゃ!続編で会おう!←誰?ww (2017年11月12日 22時) (レス) id: 3d31ebd9bc (このIDを非表示/違反報告)
アウラ(プロフ) - いっちゃんさん» ヌナでしょ!とかミンギュあたりに言われそうで言えないwwwいや、私もコンがこの年末多いから何枚積めるか・・・。雑食は大変だよね(>_<)お互いどこかで当たりますように☆また2でお話ししましょ〜^^ (2017年11月12日 21時) (レス) id: 32a01a5ded (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん - めっちゃ送ってごめんなさいTTオンニも何かのグループ当たったら私の分いってほしい! (2017年11月12日 20時) (レス) id: 3d31ebd9bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アウラ | 作成日時:2017年9月24日 11時