恋愛ごっこ 【TH】

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朝から気持ちの整理がつかないまま仕事を始めて。

途中、何かとするどい後輩に‘なんかありましたよね？’なんて探りを入れられて。



「何もないよ」

SH「っていう時って、大体なーんかある時なんですよね、Aさんて」

「いや、別に、」

SH「今日も肌ツヤいいですね、相変わらずヤリまくりですか」←

「うん、言い方な」←



おっさんでも最近はセクハラ問題うるさいからそこまで露骨に聞いてこないわ。



「ソヒョン、とりあえず勘弁して。仕事出来なくなる」

SH「じゃ彼氏に直接聞きます」

「彼氏じゃないし」

SH「ああ、(仮)でしたねー」

「うーわ、やな感じー」



ソヒョンの歯に衣着せぬ言い方に苦笑いしながら音が鳴ったスマホを見れば、テヒョン君からのカトク。



「ランチで聞き出すことは出来ないみたいよ。仕事押してるんだって」

SH「じゃ本人から聞きます〜。Aさん、今日はタイ料理に行きましょ」



久しぶりに食べたくなって外ランチに付き合えば、終始質問攻めにあって。

のらりくらりと躱したものの、休憩した気がせず。

上司にも‘疲れてるのか’なんて心配させる始末。


午後は午後で仕事が立て込んで忙しく、気が付けばオフィスにはほとんど人が残っていなくて。


ソヒョンまで帰ってるじゃん。

あー、疲れたーー。

・・・私も帰ろ。


明日は土曜日だから今夜はゆっくり飲みたい気分になって、癒しを求めてテミンさんの所に行こうと決めて。

エレベーターに乗りこむと、途中階で開いたドアの前には見知った同期。



JD「お、今帰り？」

「あージョンデ、お疲れ様。なんか時間ばっかりかかって、こんな時間。そっちも遅いね」

JD「俺も追い込みかかっててさー」



もうすぐ会社の設立記念のパーティーがある。

節目の年だから今年はかなり大規模になる予定で、秘書課はもちろん、ジョンデのいる部署も残業が増えてる。



「管理だもんね。しかも今回は統括リーダーだって？大変そ〜」

JD「ベクにカイバイボで負けたんだよ・・・」

「そんな決め方するから(笑)」

JD「もー聞いてくれよ、色々。A、明日休み？」

「そ、来週からは休めるかわかんないしね」

JD「よし、一杯行くぞー」



すんなりと決まった予定に二人並んで歩き出すと、いつものカトクを知らせる音とテヒョン君の表示。

今日は迎えに行けないごめんって言ってたのに、なんだろ。


飲むこと言えば飛んで来るだろうな。

・・・よし、テヒョン君、一旦お休みで。←

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