【 歌い手 】おやすみ 。【 あほの坂田 。】

# す い み ん や く は ※ ページ14

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｢ んっ …… ｣


長時間ぐっすり眠れたからなのか ､ いつもよりも 自然に目が覚めた ｡


隣を見れば ､ すぐ近くで気持ちよさそうな優くんの寝顔が見えた ｡



布団の隙間から ちら と見えた 優くんの綺麗な鎖骨がどこか色っぽくて ､ 昨夜の記憶が蘇った ｡



｢ … うぁぁぁ /// ｣


そうだ ､ 昨日 優くんと …… ｡

昨日は雰囲気があったけれど ､ 目覚めてしまえば それは恥ずかしさにしかならない ｡



とりあえず落ち着こう … 朝ご飯でも作るか ｡



手探りで ベッドの下から脱ぎ捨てられた自分の服を取り上げる ｡



体を起こそうと動かすと 腰に痛みが走った ｡


｢ いっ !!! … たぁ …… ｣


優くんを起こさぬように 思わずあげた声を慌てて抑える ｡



う … 動けない ……


ベッドの上で1人 もたもたしていると ｡



さ ｢ A〜 ､ おはよぉ ｣

｢ あ … おはよ ｡ ごめん ､ 起こしちゃった ? ｣

さ ｢ んーん ､ 大丈夫やで ｣


目を開けた優くんは 眠たそうな目をしていたけれど ､ しばらくして 私の様子を見て ぱちっと目を開けた ｡


さ ｢ ごめん ､ 昨日 やりすぎた … ? 大丈夫 ? ｣

｢ いや 大丈夫だよ ! 私が いいよ って言ったんだし それに ……… ｣

さ ｢ … それに ? ｣


｢ … き ､ もち … よか … た … から // ｣



これもきっと 雰囲気 のせいだ ｡


普段なら 絶対に言えないような言葉が自然と口に出る ｡


一生分の恥ずかしさが詰まったような台詞に ､ 優くんは 私をぎゅっと腕の中に収めた ｡



さ ｢ 昨日 かわいかったもんなぁ ｣

｢ … それは記憶ないので 言わないでください ｣


優くんはそのまま 私の頬を撫でた ｡


さ ｢ 昨日は 寝れた ? ｣

｢ うん … ありがとう ｣

さ ｢ すぐ寝てまったもんね w ｣



てことは ベッド整えたりも 全部 ……


｢ うわぁ ほんとごめん … ｣


さ ｢ 気にせんで ? Aがちゃんと寝れることが1番なんやから ｣




ほんとに いい人を彼氏にしたなぁ ｡



さ ｢ それでさ 思ったんやけど ｣



優しくて ､ 素直で ､ かっこいいとこもあって ､ 純粋で ｡



さ ｢ シ た後に 疲れちゃってすぐ寝るってことは ｣



純粋で …



さ ｢ 寝れない時はさ ｣



純粋 ､ で …… ?




さ ｢ 昨日みたいに ヤ るのが 1番の睡眠薬なんやないかなって ｣




前言撤回 ｡

こんなに にやにやしてる彼が 純粋なわけなかった ｡




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