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事が終わり、二人とも静かに
並んで天井を見つめていた。
『 ごめん、ごめんね。
俺って弱虫だからこんな時しか
いけないんだ。最低だよね。』
互いの指が絡まり合う。
頬にジーっと視線を感じて
振り向くとこちらを見ていた。
「 何か吹っ切れたかも。
もうメソメソしない。
また新しい人探そっと。」
予想外の発言に
つい声が出てしまった。
「 嘘だよ！やっぱり私の事
一番理解してくれるのは
嶺亜しかいないよね。
遅くなっちゃってごめんね。」
俺の胸に抱き着いたAの
髪を優しく梳かすように撫でた。
「 …ずるいね、」
大好きな人に振り向いてもらえた。
ずるいやり方かもしれないけれど
これが俺なりのやり方なんだよ。
弱くてごめん。
でもAを幸せに出来るのは
この世で俺しかいないから。
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作者名：みるく | 作成日時：2020年4月20日 6時
