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「んん〜っ……からっからのお腹に優しい味が染みます……」
「コンビニのうどんだけどな」
「このお肉を食べていると、止まった心臓も動き出しそうです……あぁ、力がみなぎってくる……」
「100円のフランクフルトだけどな」
幸せそうにコンビニの食べ物を食べていく彼女に、また安堵の吐息が漏れた。
どうやら元気がでてきたらしい。
あれから一度きょとんとした俺は、警察に電話するよりもなによりも、この人にご飯を食べさせる方が先決だと判断して、
自分と彼女の分の朝ご飯を適当にカゴに詰め込んで買ってきては、彼女を家に上げた。
その時の彼女はそれはもうぐったりとしていて、二度目の気絶を迎えるんじゃないかというようなほどに顔色も青白くて危なかったが、ご飯を食べてようやく生気を感じられるようになったのだ。
ホッと安心するのは当然のことだろう。
「本当に、本当にありがとうございます。
なんとお礼を言えばいいのか……。」
「いや、お礼なんかいいって」
「今、手持ちはないんですが、あと三週間もすれば、お金が入るので……」
「本当にお礼はいいから、一つ質問に答えてもらっていい？」
俺が尋ねると、彼女はこくこくと頷いた。
なんでもどうぞ、と丁寧に促す彼女に、俺は半信半疑のまま声を出す。
「君さ、アイドルグループ『アリス＝プレザンス』の浅緋A……だよね？」
俺の確信めいたその疑問に、彼女はぱっと目を見開いた。
そう、彼女の顔や声のこの既視感は、テレビ越しでみていた姿や声にそっくりだったのだ。
姿かたちだけなら他人の空似、で通じたかもしれないが、声も全く同じとなればそれはほぼ核心である。
浅緋Aだと思われし彼女は、意外そうな顔でこちらを見た後に、
にっこりとした笑みで、頷いた。
「はい、そうです。
まさかバレているとは思いませんでした。
私、芸能界にいる顔と、普段の顔がかなり異なるので、追っかけをされたこともスクープされたことも一度もないくらいなんです。」
まぁ、確かにそうだ。
葬式にでもいくのかというような真っ黒なワンピースに、小振りの黒い鞄。
ストレートの髪もおろして、敬語でしっかりとしゃべる彼女は、確かにテレビの中とは真逆のものだった。
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鎖月零(プロフ) - もっつぁれらさん» もっつぁれらさん〜〜！こちらでもコメントありがとうございます！冒頭から好きだなんて！ただの説明文ですよ？（笑）でもでもそう言ってくださって本気で嬉しいです！頑張りますね！！ (2017年10月24日 12時) (
レス) id: e5c976073b (このIDを非表示/違反報告)
鎖月零(プロフ) - たなぱしさん» ありがとうございます！惚れただなんて嬉しいです！そのコメントで逆に私の方がたなぱしさんに惚れました(><)この文章の書き方も肯定してくださってもう本当にありがとうございます！ (2017年10月24日 11時) (レス) id: e5c976073b (このIDを非表示/違反報告)
もっつぁれら(プロフ) - お久し振りです！一番にコメント出来なくて悔しくて歯噛みしているもっつぁれらです！高尾君verおめでとうございます！もう冒頭から好きで好きで......。応援してます。 (2017年10月21日 20時) (レス) id: 608b38783c (このIDを非表示/違反報告)
たなぱし(プロフ) - 続編おめでとうございます！前作を読んで鎖月零さんの文章に控えめに言って惚れました…地の文多めで素敵です！応援してます！！ (2017年10月21日 17時) (レス) id: 47f42923ee (このIDを非表示/違反報告)
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