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今日の朝ご飯のメニュー、コンビニ弁当で確定。
ちょっとばかりコミュニケーション力の高くて器用。それ以外は俺の相棒のように変なとこ＿＿いや、特質したところのない大学生の俺＿＿高尾和成は朝一番に冷蔵庫を開けてうなだれた。
三段式の冷蔵庫に入っているのは、水と、お茶とコーラ。あとはマヨネーズとケチャップと味噌という液体のみだった。こんなんじゃ腹が膨れるわけない。
そのうえ、食パンの買いだめもしていなければ、米も炊いていない。今から炊く気力もない。
ならやることは決まっている。コンビニで買って食べる。それ以外にない。
＿＿＿＿よっし、朝からカツ丼でもくおっかなー。
男子大学生というのも結構食べるものだ。
特に俺は夕飯は抜くことはちょこちょこあっても、朝は絶対に食べる派だったため、朝ご飯がないからと言って朝飯抜きはしない主義だ。
どうせなら昼の分も買うか、とだらけた思考がそう訴えに従い、少し多めに入れた財布を片手に、
黒のパーカーとスウェットというなんとも適当な服で家を出た。
その時に、スマホすら手に取らないで出てきてしまったのは普通考えれば完全なるミスだが、この場合はちょっとした幸運でもあったのだ。
俺が、とある違和感に気づいたのは
徒歩２分のかからないコンビニに行く途中にある、ごく小さなどこにでもある公園を通り過ぎた時だった。
ホークアイを持っているからこそ見れた、一般人なら、そして普段なら視野に入れることもなかっただろう、木の影に、ほっそりとした黒っぽい影が映りこんだのだ。
最初こそ、気のせいかと思ったが、それが三度ほど目の端にちらついた時には、気になって仕方なく、そちらをしっかりと見た。
その瞬間、全身の血の気が引く思いになったことは、よくあるミステリー小説で最初に遺体を発見してしまった人間くらいしかわからないだろう。
黒く長い髪を服や頬に張り付けて、青白い頬を、細い体をくったりと木によせている姿を見た時には絶叫しそうになった。死んでいるかと思ったのだ。
折れてしまうのではというくらいに細い体であったし、黒く長いまつげを静かに伏せて目を閉じている姿は、白雪姫の仮死シーンを思い出させるものでもあった。
パーカーのポケットをまさぐりながら、ないはずのスマホを探す。
その時は気が動転していたが、意味もない行為だ。スマホは確かに自分の家に置いてきていたのだから。
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鎖月零(プロフ) - もっつぁれらさん» もっつぁれらさん〜〜！こちらでもコメントありがとうございます！冒頭から好きだなんて！ただの説明文ですよ？（笑）でもでもそう言ってくださって本気で嬉しいです！頑張りますね！！ (2017年10月24日 12時) (
レス) id: e5c976073b (このIDを非表示/違反報告)
鎖月零(プロフ) - たなぱしさん» ありがとうございます！惚れただなんて嬉しいです！そのコメントで逆に私の方がたなぱしさんに惚れました(><)この文章の書き方も肯定してくださってもう本当にありがとうございます！ (2017年10月24日 11時) (レス) id: e5c976073b (このIDを非表示/違反報告)
もっつぁれら(プロフ) - お久し振りです！一番にコメント出来なくて悔しくて歯噛みしているもっつぁれらです！高尾君verおめでとうございます！もう冒頭から好きで好きで......。応援してます。 (2017年10月21日 20時) (レス) id: 608b38783c (このIDを非表示/違反報告)
たなぱし(プロフ) - 続編おめでとうございます！前作を読んで鎖月零さんの文章に控えめに言って惚れました…地の文多めで素敵です！応援してます！！ (2017年10月21日 17時) (レス) id: 47f42923ee (このIDを非表示/違反報告)
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